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深刻化するコメ加工食品業界の原料米確保情勢【熊野孝文・米マーケット情報】2025年6月17日

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清酒、焼酎、味噌、米菓、米穀粉、包装もちなど日本の伝統的なコメ加工食品業界の原料米確保の情況が深刻化している。うるち米でせんべい、もち米であられを製造している米菓業界の全国団体の理事長は総会で「崖っぷちで背中を押されている」と言う表現を使い米菓業界が置かれている原料米情勢に危機感を示した。深刻さがさらに本格化するのはこれからで、7年産米はこれらの業界が使用する醸造用好適米、加工用うるち米、もち米などの生産量が大幅に減ると予想されている。これらの業界は一昨年から農水省に対して原料米対策を講じるように再三にわたり要請してきたが、唯一実現したのは令和2年産米1万tの売却だけ。こうした中、原料米を供給する側の全国組織である全米工が東京で情報交換会を開催し、全国から参集した組合員が7年産米の動向について情報提供した。

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全米工の情報交換会では備蓄米放出の影響と7年産米の動向が主な情報になり、7年産米の生産では酒造用好適米や加工用米、もち米の生産が大幅に減るという見方が示された。

北海道=田植えは順調で生育は例年並みに推移している。7年産主食用米の事前購入価格は2万5000円から3万円で買いたいと本州から直接働きかけて来るので我々地場の集荷業者は頭が痛い。ただ、小泉農相に代わってから雲行きが変わった。事前購入価格は口約束ようになってしまったので、今どうなったかわからない。

山形=田植えは今週で終わり。低温や降雨で1週間程度生育が遅れ気味になっている。分けつが良くないところもあるので、温度が上昇して生育が回復するのを待っているような状況。I社やM社といったところが事前契約価格として3万円の値を付けたというが、実際は口約束で進んでいない。3万円が本当に生きるのか疑問。商社の中には上限が3万円と言っているところもある。東北ブロック会議が北海道であったが、大規模農家は直播に取り組んでおり、収量は5%ぐらい落ちるので719万tも680万tぐらいになるのではないか。加工用米の取組み計画が減って市町村が困っている。新規需要米の予算が余っている。

山形(置賜地区)=95%作付けが終わった。全体に遅れ気味で分けつばらつきがある。今後の管理が重要になって来る。

茨城=早生は4月20日ごろにピークを迎えた。昨年は気温が高かったが、今年は低く生育が遅い。備蓄米来てみないとわからない。車上渡しで手間がかる。3,4年産下の段はカビの心配。そのまま出さないように配慮が必要。

静岡=カビの検査、自分たちでやると時間がかかる。スーパーへの納品が遅くなる。

茨城=備蓄米を酒造メーカーが使えるのか?備蓄米は4年古米しかない。中小の酒蔵は「それはないだろう」と言っている。蒸して美味しい酒になるのか?色が出るのではないか?「先が見えないものは使えない」と言って疑問視されている。7年産の好適米は主食用米に代わる。生産量がゼロになると言われているところもある。酒蔵は「それはないだろう」と憤慨。そこまではないにしろ最終的には供給量は5割、6割という水準。日本酒の価格を上げて売れるのか?7年産の加工用米も2万3600円~2万3800円という話。そんな高い加工用米を使えるのか?日本酒離れ不安。しかし数量を確保していかなくてはいけないので苦しんでいる。

新潟=蒲原、田植え時の低温で遅れ気味。生育は進んでいない。連日、備蓄米のニュースが流れており、これから備蓄米を清酒や味噌・米菓に売却するにしても一番古いコメが10万t残っているに過ぎない。備蓄米が売却されたことにより主食用米の相場が下落、中米も下落している。国産米表示が必要な商品もあるので備蓄米出ればメーカーは購入すると思う。酒造用好適米は産地によってはゼロ回答。酒蔵は6年産酒米の在庫が欲しいと言っている。山田錦や五百万石は何とか確保できるが長野の美山錦はだいぶ減る。加工用米は2万2000円から2万3000円かそれ以上。使えるところと使えないところで2極化。産地指定すると高値になる。もち米は6月になっても契約栽培量が決まっていない。先が見えない状況。

新潟=業界にとっては主食用米も原料米も下った方が良い。元に戻るのが本来の姿。小泉ショックでくず米も本来の姿に戻ると思う。

福井=低温で種子の芽が出なかったところもあった。小泉米が出てから産地には誰も来なくなった。

静岡=量販店に頼んで備蓄米を申し込んだ。

熊本=先週から備蓄米が出てきた。ヒヨクモチ作付け始まった。

島根=4月下旬から5月いっぱい非常に寒かった。30t備蓄米を買ったが半分臭いがあった。3年産も申し込んだが他のコメに臭いが移るといけないのでキャンセルした。

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