イチゴの自動パック詰めロボット開発2014年12月5日
27年4月から市販
農研機構生研センターとヤンマーグリーンシステム(株)は、イチゴの選果施設でラインに組み込むことのできる自動パック詰めロボットを開発した。
イチゴの生産にかかる労働時間は10aあたり約2000時間と、ほかの作物に比べて長いが、この時間の3割ほどが選別出荷作業に当てられている。全国の産地では、こうした生産者の労働負担を軽減しようと、JAがパッケージセンターや選果施設などをつくり対応しているが、最盛期には技術を持つ多くの期間従業員が必要になるという課題もある。
今回、両者が共同開発したロボットは、こうした施設内での作業を大幅に省力化できるもの。
果実を傷つけずに、最大6個を同時に扱うことができる。1トレイにつきMサイズなら30個、Lサイズなら24個を詰めることができる平詰めソフトパックで人力との作業時間を比較したところ、人手では1トレイあたり77?96秒かかっていた作業が、ロボットでは45?59秒で済み、約40%の省力化を実現した。また、ロボットの吸着ハンドによる果実の傷・痕などの損傷もなく、出荷時の最後の検品での果実姿勢の手直しもほぼ1割以下だった。
農研機構では、このロボットにより選果施設の処理能力を拡大することで、産地の活性化や生産の規模拡大に貢献できるとして普及に期待している。平成27年4月に市販される予定で、準備をすすめていくという。
(上概念図は農研機構の発表資料より)
(関連記事)
・合言葉は「たちつてとちぎ」 栃木イチゴをPR(2014.12.04)
・肥大が早く多収 青果用サツマイモ「からゆたか」(2014.12.04)
・【決算】ヤンマー 海外売上高増も増収減益(2014.12.01)
・リン酸肥料削減の基本方針策定 農研機構(2014.11.19)
・熊本に大型サービスセンター ヤンマー(2014.08.20)
重要な記事
最新の記事
-
【欧米の農政転換と農民運動】環境重視と自由化の矛盾 イギリス農民の怒りの正体と運動の行方(2)駒澤大学名誉教授 溝手芳計氏2024年4月26日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2024年4月26日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内で多発のおそれ 熊本県2024年4月26日
-
【注意報】核果類にナシヒメシンクイ 県内全域で多発のおそれ 埼玉県2024年4月26日
-
【注意報】ムギ類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 愛知県2024年4月26日
-
「沖縄県産パインアップルフェア」銀座の直営飲食店舗で開催 JA全農2024年4月26日
-
「みのりカフェ博多店」24日から「開業3周年記念フェア」開催 JA全農2024年4月26日
-
「菊池水田ごぼう」が収穫最盛期を迎える JA菊池2024年4月26日
-
「JAタウンのうた」MV公開 公式応援大使・根本凪が歌とダンスで産地を応援2024年4月26日
-
中堅職員が新事業を提案 全中教育部「ミライ共創プロジェクト」成果発表2024年4月26日
-
子実用トウモロコシ 生産引き上げ困難 坂本農相2024年4月26日
-
(381)20代6割、30代5割、40/50代4割【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年4月26日
-
【JA人事】JA北つくば(茨城県)新組合長に川津修氏(4月20日)2024年4月26日
-
野菜ソムリエが選んだ最高金賞「焼き芋」使用 イタリアンジェラートを期間限定で販売2024年4月26日
-
DJI新型農業用ドローンとアップグレード版「SmartFarmアプリ」世界で発売2024年4月26日
-
「もしもFES名古屋2024」名古屋・栄で開催 こくみん共済coop2024年4月26日
-
農水省『全国版畜産クラウド』とデータ連携 ファームノート2024年4月26日
-
土日が多い曜日まわり、歓送迎会需要増で売上堅調 外食産業市場動向調査3月度2024年4月26日
-
鳥インフル 英国からの生きた家きん、家きん肉等 一時輸入停止措置を解除 農水省2024年4月26日
-
淡路島産新たまねぎ使用「たまねぎバーガー」関西・四国で限定販売 モスバーガー2024年4月26日