肥大が早く多収 青果用サツマイモ「からゆたか」2014年12月4日
農研機構作物研究所は、イモの肥大が早く、多収の青果用サツマイモ「からゆたか」を育成した。
「からゆたか」は、標準より20日以上早い約100日の栽培期間で、もっとも需要の多い出荷規格であるMサイズ(約200g)になる。さらに、1株あたりのいも数も多く、収量と栽培期間を「ベニアズマ」と比べると、100日で1.6倍以上、120日で1.4倍以上、150日で1.8倍以上になる多収品種だ。
イモの外皮は滑らかで溝がなく、ベニアズマに似て外観がいい。蒸イモでの食味はベニアズマに劣るものの、焼イモではベニアズマ並みになる。土壌菌によるつる割病に強く、貯蔵性にも優れているなどの特長もある。 1年を通してもっとも青果用サツマイモの価格が高くなる5?8月でも、十分に肥大したイモを収穫できるため、農研機構では既存産地だけでなく新たな産地での作付けも可能になると普及に期待を寄せる。すでに佐賀県上場地区のバレイショ後作として導入されることになっており、今後は、民間の種苗会社を通じて種苗を販売する予定。
(写真は農研機構発表資料より)
(関連記事)
・カンショでん粉交付金7千円上げ3万円台に(2014.09.16)
・サツマイモで発電 宮崎の霧島酒造が初の事業化(2014.09.01)
・25年産カンショ 収獲量8%増(2014.02.07)
・新しいカンショでん粉 JA鹿児島経済連など(2013.11.11)
・【TPPと離島の農業】 サトウキビが守る日本の領海 東海大学海洋学部教授・山田吉彦(2011.06.03)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(164)-食料・農業・農村基本計画(6)-2025年10月18日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(81)【防除学習帖】第320回2025年10月18日
-
農薬の正しい使い方(54)【今さら聞けない営農情報】第320回2025年10月18日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第114回2025年10月18日
-
【注意報】カンキツ類に果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 高知県2025年10月17日
-
【国際協同組合年・特別座談会】いまなぜ二宮尊徳なのか 大日本報徳社鷲山社長×JAはだの宮永組合長×JAはが野猪野氏(1)2025年10月17日
-
【国際協同組合年・特別座談会】いまなぜ二宮尊徳なのか 大日本報徳社鷲山社長×JAはだの宮永組合長×JAはが野猪野氏(2)2025年10月17日
-
【国際協同組合年・特別座談会】いまなぜ二宮尊徳なのか 大日本報徳社鷲山社長×JAはだの宮永組合長×JAはが野猪野氏(3)2025年10月17日
-
25年度上期販売乳量 生産1.3%増も、受託戸数9500割れ2025年10月17日
-
(457)「人間は『入力する』葦か?」という教育現場からの問い【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年10月17日
-
みのりカフェ 元気市広島店「季節野菜のグリーンスムージー」特別価格で提供 JA全農2025年10月17日
-
JA全農主催「WCBF少年野球教室」群馬県太田市で25日に開催2025年10月17日
-
【地域を診る】統計調査はどこまで地域の姿を明らかにできるのか 国勢調査と農林業センサス 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年10月17日
-
岐阜の飛騨牛や柿・栗など「飛騨・美濃うまいもん広場」で販売 JAタウン2025年10月17日
-
JA佐渡と連携したツアー「おけさ柿 収穫体験プラン」発売 佐渡汽船2025年10月17日
-
「乃木坂46と国消国産を学ぼう!」 クイズキャンペーン開始 JAグループ2025年10月17日
-
大阪・関西万博からGREEN×EXPO 2027へバトンタッチ 「次の万博は、横浜で」 2027年国際園芸博覧会協会2025年10月17日
-
農薬出荷数量は0.5%増、農薬出荷金額は3.5%増 2025年農薬年度8月末出荷実績 クロップライフジャパン2025年10月17日
-
鳥取県で一緒に農業をしよう!「第3回とっとり農業人フェア」開催2025年10月17日
-
ふるさと納税でこどもたちに食・体験を届ける「こどもふるさと便」 IMPACT STARTUP SUMMIT 2025で紹介 ネッスー2025年10月17日