サトイモ、タマネギが高値 6月の野菜価格2014年6月3日
農水省は6月2日、向こう1カ月の主要野菜の生育状況、価格見通しの調査結果を公表した。
生育状況は、根菜類、葉茎菜類、果菜類、土物類ともおおむね順調。
ただし、果菜類では、2月の大雪によるハウス倒壊などの影響で群馬、埼玉のキュウリ、ナスが被害を受け、出荷数量が少なく価格が上がる見通し。また、土物類ではタマネギ、サトイモの価格が平年を大きく上回っている。
品目別で特徴的なものは次の通り。
▽ホウレンソウ
群馬県で2月の大雪によるハウス倒壊などの被害があったが、茨城など他産地で作付が拡大しているため、出荷数量・価格とも平年並み。
▽キュウリ
主産の群馬、埼玉で2月の大雪によるハウス倒壊などの被害があり、出荷数量が平年を下回り、価格は平年を上回っている。5月初旬の価格は平年比3?4割高で推移していたが、5月末には同2割高ほどの価格に落ち着いてきた。
▽ナス
群馬はハウス倒壊の影響から出荷が少なくなるが、高知など四国や九州の産地で生育が順調なため、出荷量・価格とも平年並み。ただし、四国・九州産の出荷が終わる6月後半からは価格が上がる見通し。
▽サトイモ
出荷の中心は貯蔵ものだが、昨夏の高温・少雨の影響で小玉傾向なため、出荷量は平年を下回り、価格は平年を上回る。5月下旬以降の価格は、平年比1.7?2倍ほどの高値で推移している。
▽タマネギ
主産地の佐賀、香川などで4月中旬以降の降雨・気温上昇の影響から病害が発生している。出荷量は平年を下回り、価格は平年を上回る。5月を通して、価格は平年比4割高で推移している。
◇
この見通しは、農水省が主産県や卸売会社からの聞き取りをもとに月ごとにまとめている。
(関連記事)
・果実卸売価格、平年比15%高 4月の青果物市場 (14.06.02)
・野菜卸売価額2%増 25年の青果物市場(2014.05.09)
・リンゴ、ミカン価格前年比127%に 青果物市場(2014.05.08)
・ネギ価格、前月比124% 2月の青果物市場(2014.04.03)
・雪害対策で奮闘するJA全農(2014.03.20)
重要な記事
最新の記事
-
【欧米の農政転換と農民運動】環境重視と自由化の矛盾 イギリス農民の怒りの正体と運動の行方(2)駒澤大学名誉教授 溝手芳計氏2024年4月26日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2024年4月26日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内で多発のおそれ 熊本県2024年4月26日
-
【注意報】核果類にナシヒメシンクイ 県内全域で多発のおそれ 埼玉県2024年4月26日
-
【注意報】ムギ類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 愛知県2024年4月26日
-
「沖縄県産パインアップルフェア」銀座の直営飲食店舗で開催 JA全農2024年4月26日
-
「みのりカフェ博多店」24日から「開業3周年記念フェア」開催 JA全農2024年4月26日
-
「菊池水田ごぼう」が収穫最盛期を迎える JA菊池2024年4月26日
-
「JAタウンのうた」MV公開 公式応援大使・根本凪が歌とダンスで産地を応援2024年4月26日
-
中堅職員が新事業を提案 全中教育部「ミライ共創プロジェクト」成果発表2024年4月26日
-
子実用トウモロコシ 生産引き上げ困難 坂本農相2024年4月26日
-
(381)20代6割、30代5割、40/50代4割【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年4月26日
-
【JA人事】JA北つくば(茨城県)新組合長に川津修氏(4月20日)2024年4月26日
-
野菜ソムリエが選んだ最高金賞「焼き芋」使用 イタリアンジェラートを期間限定で販売2024年4月26日
-
DJI新型農業用ドローンとアップグレード版「SmartFarmアプリ」世界で発売2024年4月26日
-
「もしもFES名古屋2024」名古屋・栄で開催 こくみん共済coop2024年4月26日
-
農水省『全国版畜産クラウド』とデータ連携 ファームノート2024年4月26日
-
土日が多い曜日まわり、歓送迎会需要増で売上堅調 外食産業市場動向調査3月度2024年4月26日
-
鳥インフル 英国からの生きた家きん、家きん肉等 一時輸入停止措置を解除 農水省2024年4月26日
-
淡路島産新たまねぎ使用「たまねぎバーガー」関西・四国で限定販売 モスバーガー2024年4月26日