果実卸売価格、平年比15%高 4月の青果物市場2014年6月2日
農水省は5月30日、全国の主要卸売市場(※)の平成26年4月の青果物市場調査結果を公表した。
【野菜】
主要卸売市場における野菜の総卸売数量は67万5000tで、前月に比べ1%増、前年同月比で6%減だった。1kgあたり卸売価格は200円で、前月比2%低下だが、前年同月比では8%上昇。全体の卸売価額は、前月比1%減の1349億円だった。
主要14品目のうち、前年同月に比べて卸売数量が増えたのはレタス3万6000t(105%)、キャベツ10万3000t(103%増)、ピーマン1万2000t(102%)など3品目。1kgあたり卸売価格が上昇したのは、サトイモ317円(211%)、タマネギ127円(179%)、バレイショ128円(125%)、ダイコン77円(112%)、ネギ282円(109%)、キュウリ259円(108%)、ナス340円(101%)など、7品目あった。
そのほか、ホウレンソウは数量7000tで前年同月並みだったが、価格は474円と5%低下した。ただ、平年比では8%高い価格となっている。
ニンジンは数量4万5000tで前年同月並みだったが、価格は121円で18%低下、平年比でも23%安い価格となっている。
【果実】
果実の総卸売数量は15万6000tで、前年同月比8%減、前月比では19%減だった。1kgあたりの卸売価格は347円で、前年同月比11%上昇、前月比4%上昇だった。価格は平年比で15%高かった。
全体の卸売価額は541億円で、このうち8割の435億円が国産果実だった。
国産果実では、イチゴが数量1万9000tで前年同月比4%減だったが、価格は873円で前年同月並みだった。卸売価額は167億円だった。
そのほかの品目では、リンゴが数量2万5000tで同19%減で、価格306円は同34%上昇だった。平年比でも23%高い価格となっている。
輸入果実は、数量4万7000tで同11%減、価格は223円で同13%上昇。卸売価額は106億円だった。
(※ 主要卸売市場とは、全国の主要都市にある青果物卸売市場81市場(126卸売会社)をさす)
(関連記事)
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