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【浅野純次・読書の楽しみ】第74回2022年5月19日

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◎横田増生 『「トランプ信者」 潜入一年』(小学館、2200円)

ユニクロやアマゾンへの潜入取材で知られる著者が、今度は1年間かけてトランプ陣営奥深く潜入し迫力満点のルポルタージュを書き上げました。

たまにジャーナリストとして正面取材することはあっても、多くはトランプ支持の赤い帽子をかぶって共和党のボランティアを装い、支持者から本音を引き出していきます。

そして大統領選終盤には身の危険を感じて防弾チョッキまで着て取材する。ジャーナリスト魂、ここにあり。大したものです。

支持者の多くはトランプの繰り返すウソをそのまま信じ込み、著者が反対論を提示すると、すべてフェイクニュースだと頭から否定する。まさにトランプの分身たちです。

昨今のネット社会では自分の気に入った情報しか受け入れなくなっていますが、トランプ信者も自分と違う意見の人とは喧嘩するだけ、対話はしない。そんな分断の社会が浮かんできて寒々とした思いにとらわれます。

最後の連邦議事堂襲撃事件の臨場感も迫力十分です。でも負けたトランプが2024年の大統領選では共和党指名が確実で、民主党候補に勝つ公算大だとか。共和党がなぜこれほど変質したのか。その背景と分断国家の断面をくっきりと浮かび上がらせた力作です。

◎信濃毎日新聞社編 『五色(いつついろ)のメビウス』(明石書店、1980円)

今、長野県の高原野菜は外国人労働者なしには成り立ちません。どころか農業に限らず製造業、サービス業、医療介護、どこも外国人労働者のおかげで何とか回しています。

しかし何でも言うことを聞く機械か家畜のように扱われ、都合が悪くなれば切り捨てられる。そんな例は枚挙にいとまがなく、外国人なればこその不合理がまかり通ります。

本書は信濃毎日の記者たちが必死の思いで取材を重ね、長期連載したドキュメントを400ページ近い大部の書にまとめ上げたものです。日本ジャーナリスト会議大賞などを受賞しただけの事実の掘り起こしと問題提起に満ち満ちています。

外国人技能実習、留学生、日系人労働者、非正規滞在など彼らをめぐる矛盾の数々が浮き彫りにされます。

日本の農業が今後ますます外国人労働者に頼らざるをえないのだとすれば、農業関係団体、農家、需要家すべての人たちがこの本の問題意識を受け止めて自らの問題として考えるべきではないか。そう強く思いました。

◎青山文平、宮部みゆきほか 『味比べ』(角川文庫、748円)

最後は少し息を抜いて時代小説などいかがですか。副題に「時代小説アンソロジー」とあるように、5編の短編小説からなるのですが、すべて食と関係があり、短編ならばこそ、どれも筋書きにひとひねりあって、ほっこり楽しめます。

最初に登場する西條奈加「カスドース」は独力でカステラをつくった菓子職人をめぐる物語。平戸藩の門外不出のカステラの製法を盗み出したと疑われた顛末が人情味たっぷりに描かれます。

宮部みゆき「食客ひだる神」、梶よう子「大根役者」、青山文平「真桑瓜」、門井慶喜「ぜんざい屋事件」、どれも甲乙つけがたい気がしてしまう、直木賞作家など手練れによる個性豊かな小品ぞろいです。

妖怪もの、人情噺、捕物帳、さらには新選組など、江戸時代の舞台は多彩ですが、食が通奏低音であるとはいえ、5編全体に親和性が感じられるのは面白い。時代劇ファンならこれはまさに「読書の楽しみ」でしょう。

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