ほっこりミツバチ【消費者の目・花ちゃん】2024年2月10日
春分の日が近くなると、ジョギングコースにしている運動公園の梅がほころびだします。最初に咲く梅の木は決まっていて、体育館の南西の角の高さ3メートルほどの石垣の上に植えられている紅梅です。
花が咲いているのはずいぶんと上の方なので、ジョギングしていても目に入らず、通りすぎる刹那に香りにハッとして気が付くのです。
俳句の世界では「梅」は春の季語ですが、ほころび始めた梅の花を日当たりの良い山裾などに見つけて春の趣を探る「探梅」は、冬の季語です。私などは北風が強めの日は「寒い、寒い」と外に出たがらないひきこもり生活を送っていますが、陽だまりに咲く梅を探すハイキングであれば何となくできそうな気がします。来年は挑戦してみたいと思います。
さて、春を待ちわびているのは人間ばかりではありません。ミツバチは冬眠せず、巣箱の中でじっと冬越しするのですが、ポカポカ陽気の日には巣箱から出て、オオイヌノフグリの青い小さな花の間を飛び回っています。
オオイヌノフグリは、花の少ない時期に咲くので貴重な蜜源になっています。「蜜蜂の出で入り出で入る巣箱古り」という句がありますが、ミツバチが巣箱を出たり入ったりするのを眺めていると、春の訪れが感じられ、ほっこりした気分になります。
オオイヌノフグリをはじめ、蜜源になっている雑草はたくさんあります。樹木の中にも花を咲かせるものが多く、四季を通じてリレーしながら貴重な蜜源となっています。それらの雑草を除草剤で駆逐し、森林を伐採してしまうと、ミツバチたちの食料である花蜜や花粉が失われてしまいます。
授粉者であるミツバチが暮らせない土地は果たして豊かな土地と言えるでしょうか。
(花ちゃん)
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