米粉グランプリに大分県・秦さんの『ボッチンちゃんぷる』2016年3月7日
NPO法人国内産米粉促進ネットワークは3月4日、第3回全国米粉料理コンテストの全国決勝大会を開いた。
このグランプリは米粉の普及のためにオリジナリティあふれるレシピを全国から募集、アイデアと熱意あふれるレシピを審査・評価して家庭だけでなく外食産業にも米粉に注目してもらおうと開催し、今回で3回目となる。
応募総数は過去最高となる1132点。全国5地区で予選を行い、全国決勝大会には各地から3名、計15名が出場した。
この日、出場者は朝から準備して1人あたり自信作を60分以内で調理。審査員による試食審査だけでなく本人によるレシピのプレゼンテーション、質疑応答も行われた。
審査委員長の女優・ライフコーディネーターの浜美枝さんは「みなさんそれぞれにいろいろな思いを持って参加したことが伝わり心強く思った。思いがあって初めて普及する」などと講評した。
全国グランプリに輝いたのは大分県中津市の秦千晴さんの『ボッチンちゃんぷる』。秦さんは食品開発の仕事とともに国際交流にも力を入れホームスティの受け入れなどにも取り組んでいる。今回のレシピもベトナム人との交流から生まれたという。「料理の枠にとらわれない米粉料理をこれからもつくっていきたい」などと話した。
審査員からは年々レベルが上がっていることや、小麦の代替品ではなく米粉だからこそできるメニュー開発と地元の食材との積極的な組み合わせを高く評価する指摘が相次いだ。審査員のひとり、ホテルメトロポリタンの井田仲弘総料理長は「だれがグランプリになってもおかしくないレベルの高い大会だった。(メニューに)使ってしまおうかな、と思ったレシピもありました」と会場を笑わせ「アレルギーや自給率の問題からも米粉に注目してほしい。この大会が盛り上げるのは日本人としてうれしい」などと話した。
◎受賞作品★全国グランプリ
▽農林水産省政策統括官賞・NPO法人国内産米粉促進ネットワーク理事長賞=「ボッチンちゃんぷる」秦千晴・大分県中津市
★全国準グランプリ
▽全国農業協同組合中央会長賞=「秋野菜の米粉チェックケーキ」阿倍舞子・北海道虻田郡、▽全国農業協同組合連合会会長賞=「米粉のラザニア」藤井豪・広島県広島市
★優秀賞
▽外食向けレシピ(日本フードサービス協会会長賞)=「さくっ! しっとり! 米まかろん!」竹澤愛莉・栃木県宇都宮市
▽給食向けレシピ(農林中央金庫理事長賞)=「米粉糀のさつまあげ」室井つな子・福島県大沼郡▽家庭向けレシピ(全国共済農業協同組合連合会会長賞)=「米粉のジャージャーうどん」多田明日香・北海道三笠市
★特別賞
▽学生の部(産業教育振興中央会会長賞)=「瀬戸内のワクワク魚介ボール」神田柚希・香川県さぬき市
▽地元産品活用レシピ(農協観光会長賞)=「瀬戸内レモンの米粉マドレーヌ」高橋里奈・香川県観音寺市
▽特別奨励賞(日本農業新聞会長賞)=「スフレパンケーキグラタン」稲田直子・熊本県熊本市
同(家の光協会会長賞)=「しっとり黒米シフォンケーキ」橋本登志子・石川県金沢市
★敢闘賞
▽「もちもちトロリ米粉たこ焼き」箕輪玲子・茨城県行方市
▽「超ビ米粉100%パンで鱧寿し風」中山敏也・兵庫県姫路市
▽「米粉でしのだ巻き」栗間良子・新潟県上越市▽「もちもちパンプキンバーグ」坂瀬孝子・石川県珠洲市
▽「レモン香る♪クランブルタルト」谷聡子・熊本県熊本市
(写真)全国グランプリに輝いた大分県中津市の秦千晴さん、米粉グランプリの受賞者ら
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