国内外で高まる存在感・金芽米 東洋ライス2019年4月23日
東洋ライスの主力商品で、玄米の栄養を残しながらおいしさを両立した無洗米「金芽米」「金芽ロウカット玄米」が存在感を高めている。今年4月からは愛知県の小中学校の給食に採用され、健康先進国のシンガポールでは販路を拡大中。国内の通信販売でもリピート率60%と好調だ。
金芽米は、同社独自の精米法により、栄養成分と旨み成分が多い「亜糊粉層(あこふんそう)」と胚芽の基底部である「金芽」を残した米。普通に精米した白米と比べてビタミンB1が約7倍、食物繊維は約1.8倍、オリゴ糖は約12倍と玄米の栄養素を多く残している。
こうした機能性の高さが認められ、今年4月からは、愛知県内の公立小学校972校、中学校309校の給食に金芽ロウカット玄米が採用された。


シンガポールで販売されている「Kinmemai Better White(金芽米)」(左)と「Kinmemai Better Brown(金芽ロウカット玄米)」
金芽米は2017年、シンガポール政府が安全で健康に良い食品・食材に付与する「ヘルシアチョイス」認定を取得。9人に1人が糖尿病といわれ、国を挙げて健康増進を呼びかけるシンガポールで、その独自性が認められた。 現在、シンガポール在住の約3割の妊婦が入院する産婦人科、トムソンメディカルでの入院食や産後のケータリング食、小中学校の給食にも採用されている。
また、世界中の米が販売され、価格競争の激しいシンガポール市場は、「ジャパンブランド」というだけでは勝ち残っていけない状況にあるが、金芽米は、安売り競争に走ることなく、販売価格を維持しながら現地スーパーや日系スーパーなど108店舗で販売されている。
一方、国内市場では、ネット通販が好調。2012年4月と直近の2019年3月の月間売上高を比較すると約3200%と大幅に増加。その人気はリピート率60%と驚異的な数値にも表れている。
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