愛媛の大規模養豚農場で毎朝の巡回確認・毎月の棚卸作業が不要に「Milfee」で飼料残量を見える化2023年6月5日
日本SPF豚認定を毎年取得している愛媛県内トップレベルの養豚農場、多田ファーム(愛媛県大洲市)は、YE DIGITALが提供する飼料タンク残量管理ソリューション「Milfee(ミルフィー)」を2022年11月からの本格導入。毎朝の飼料タンク残量の巡回確認と毎月の棚卸作業が不要となり省力化を実現している。
多田ファームの養豚場
飼料タンク残量管理ソリューション「Milfee」は、農場に設置されている飼料タンクの蓋の内側に「Milfee」端末を取り付けることで、クラウド上で畜産農家、飼料メーカー、飼料輸送業者それぞれが、飼料残量を確認できるシステム。飼料残量の巡回確認不要で、突発発注の削減、飼料製造・輸送の効率化など、畜産のスマート化を実現する。
多田ファームは、生産農場としてだけでなく、生産者、後継者の意欲向上や新規就農者の育成、愛媛県下農家への情報提供など、広域生産体制整備による運営管理を行う大規模養豚一貫経営モデル農場。畜産業界全体の課題である人手不足や高齢化が進むなか、畜産農家では体を使う労働が負担となり、毎日必要な飼料を管理することが難しく、飼料残量管理の必要性を感じていた。
この課題解決に向け、JA愛媛たいきと2022年にプロジェクトを立ち上げ、さまざまな飼料残量管理の仕組みの導入を検討。同プロジェクトでは、省力化・IoT技術を活用したデータ管理と分析・生産コスト削減をするため、最新技術を導入し畜産のスマート化実現に向け先進的な取り組みを行なっている。
一方で、日本SPF豚認定農場として、SPF豚を安定的に生産するには、豚の健康に悪影響を与えないよう、衛生基準を満たすための各種対策を講じ衛生管理を徹底する必要がある。そこで2022年6月から「Milfee」の評価を開始。同11月の本格導入では、多田ファームの本場農場・天貢農場の飼料タンク計37台に設置した。
「Milfee」の導入により、飼料タンク内の残量を高精度に計測ができ、安定した管理が可能になった。事務所の端末画面で飼料残量を確認できるようになり、危険な高所作業を排除した。また、飼料の減り具合がわかることで飼料要求率の算出の精度が向上。「Milfee」導入時も設置業者の入場回数が少なくて済み、SPF豚農場としての衛生レベルを維持している。
「Milfee」ソリューションイメージ
また、毎日、担当者が複数人で飼料残量の管理をしていたがタンクの巡回確認が不要に。月末に1度、実施していたタンク残量の棚卸作業がゼロになり、本場農場では116分の削減した。
多田ファームは今後、「Milfee」のデータと連携し、飼育管理や温湿度など飼育環境を把握するなど畜産のスマート化実現に向けて取り組む。さらに、誰でも安定した管理ができることで、必要最小限の人員でできるような豚舎のオートメーション化にも取り組んでいく。
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