晴天 地域住人で賑わい「JAはだの農業まつり」2015年11月24日
アジアとの交流
JAはだのは11月21日、22日の両日、JAはだの本所で「農家とJAが守る! 未来へ続く安全な食の架け橋」をテーマにした「農業まつり」を開いた。
農業まつりは、昭和38年に合併したJAはだのの合併10周年を記念した48年から始まり、今年で第43回目の開催となる歴史あるまつりだ。今年も昨年の約3万2000人の来場者を上回る賑わいだった。
農産物の販売だけでなく、女性部による模擬店、ステージでは子供ショーとして野菜・果物類をモチーフにしたバルーンアートなどの催し物、(株)クボタなどによる農機・資材の販売・相談など多彩な出店が行われた。
オープニングセレモニーで山口政雄代表理事組合長は、同まつりの目的を「地域住民と一緒に秋の収穫を祝う」ことだと話した。またJAはだのの取組みとして、アジア(台湾・韓国・タイ・ベトナム)と絵画の交流などを通して友好関係をつないでいる紹介や、地域との共生として「組合員だけでなく、組合員以外の方にもJAを知ってもらい、いずれは参画してほしい」と述べた。
来賓の金丸美彦秦野市副市長は、平成32年に開通を予定している新東名高速道路のサービスエリアなどについて触れ、「市内だけでなく、市外、県外から秦野に新鮮な野菜を求めてくるのでは」と話し、JAはだのの農業に対する期待をしていると挨拶した。
その他、来賓として市議会議長・衆議院議員・県議会議員ら、また韓国農協中央会日本事務所所長の申東民(しん どんみん)氏も挨拶を行った。
※申東民氏の「民」は、正式には部首が王に民です。
◆地域と密着した農業まつり
山口組合長は、JAの基本理念を「夢のある農業を次世代へつなぐ 豊かな社会を地域できずく」と述べ、取組みの1つとして食農教育を通して子供たちに農業の大切さを知ってもらうことをあげた。
農業まつりでは、地元小学生の絵画が展示され、来場した親子は「あ、あれだ」と自分の描いた絵を指さし、展示風景をカメラにおさめていた。市長賞などの賞も授与され、地域にとっても欠かせない披露の場となっていた。
まつりでは地域の店も出店しているケースがあり、竹箒や子供の玩具を出店した出店者は「昔からまつりに参加している。一年に一度、毎年このまつりで弊社特製の箒を買い替えると話す客もいる」と話した。
◆アジア地域との結束固く また絵画の展示会場には海外交流作品として、ベトナムと台湾の子供たちの絵画も展示された。
この農業まつりに以前から参加している韓国農協中央会はこれまで、キムチなど特産品の販売を行ってきたが、今年から子供向けに韓国の伝統的遊びで壺に矢を投げ入れる「投壺(トゥーホー)」も行った。
韓国の農協を紹介するパネルに囲まれた出店で、担当者は「子供たちが興味を持って遊びに来てくれる」と話した。
◆農産物品評会も
秦野市農産物品評会実行委員会による「第51回秦野市農産物品評会」の展示も行われ、優秀賞などを表彰した。大きく艶々とした農産物を見て、来場者からは驚きと賛辞の声が漏れた。
品評会で優秀賞を受賞した「穀類・豆類」「いも類」「野菜類」「果実類」「花き類」「食品加工類」の6類については以下の通り(敬称略)。【穀類・豆類】
▽らっかせい 横溝秀雄
【いも類】
▽さつまいも 谷和子
▽さといも 山口雅之
【野菜類】
▽ねぎ 石原次男
▽にんじん 石原次男
▽いちご 村上幸雄
【果実類】
▽みかん 尾澤英太郎
▽キウイフルーツ 中村誠治
▽本ゆず 山岸幸子
【花き類】
▽小菊 青木剛一
▽フラワーアレンジ 櫛田真弓
▽シクラメン 冨田新一
▽バラ 北村良久
【食品加工類】
▽みそ(エゴマ) 久保寺則子
▽みそ 北村順子
▽粕漬(うり) 田代千代子
▽キウイジャム 今井サカエ
▽ぶどうジャム 大木敏子
▽梅干 小澤みえ
▽煎豆(落花生) 関野勇
(写真)オープニングセレモニー、賑わうまつり、みかんを受け取る来場者、絵画展示で絵を探す親子、作文コンクール、韓国農協中央会の出店、野菜の宝船
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