自分の思いを自分の言葉で JA人づくりで重要な経営層の役割 全中がトップセミナー2022年1月14日
JA全中は1月12日、JA人づくりトップセミナーを開いた。2020年から始まる第4次JAグループ人づくりビジョン全国運動の実践に向けて、JAトップ層の意識を統一するもので、全国のJAからオンラインで約200人が参加。セミナーでは長野県JA松本ハイランド、JAおちいまばり、JAぎふがそれぞれ人づくりの実践を報告した。
セミナーではJA人づくり運動推進委員会の委員長である菅野孝志・JA全中副会長が「人が主役の協同組合で人づくりは不可欠だ」と、人材育成の重要性を強調。賀川豊彦の著書『乳を密の流るゝ郷』との出合いなど、自らの経験を話し、人づくりにおける経営者の役割の重要性を指摘した。特に「経営者として自分のJAのこれからのあり方を自分でよく考え、自分の思いを自分の言葉で職員、組合員に伝えてほしい」と述べた。JA松本ハイランドの田中均組合長は、次世代組合員リーダーの養成について報告。とくに同JAは、平成26(2014)年から「協同活動みらい塾」を開設した。地域のために協同活動をけん引する人材を育てることを目的としたもので、塾生は約30人で、各支所から1,2人を選る。1年間で10回の講義だけでなく、塾生同士が話し合いながら結論を探るケーススタディのワークショップ形式を重視。田中組合長は、これによって「当事者としてどのような役割が発揮できるかを導き出してほしい」と強調した。
オンラインによるJA人づくりトップセミナー(東京・大手町のJAビルで)
JAおちいまばりの取り組みは黒川俊継理事長が報告。同JAは経営理念に「あったか~い、心のおつきあい」を掲げる。それにもとづき、JA間連携と人事交流、JA女子大学「おちいま~じゅ」の開設など、独自の人づくりを展開。一方、職場づくりでは、毎年一~三つのプロジェクトを立ち上げ、中期計画作成や働きがいを高めることなどをテーマに、職員の参加意識の向上につなげている。
JAぎふは、「各部署のリーダーとして活躍する将来のJAを担う人財を早期から養成」することを目的に「はばたき塾」を開講。このなかで「10年後の農協(N)を背負って(S)立つ(T)」のNST運動を展開。特に実践を通じて学ぶことが重要と考え、地域の具体的な問題を発掘し、それを解決する取り組みを行っている。こうした職員の具体的な活動が「やりがいや組合員の信頼につながっている」と同JA岩佐哲司組合長は職員の自主的な取り組みを評価する。
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