担い手に寄り添い課題解決を JA農業経営コンサルタント交流集会 全中(2)2023年12月13日
担い手に寄り添い課題解決を JA農業経営コンサルタント交流集会 全中(1)から続く

また、コンサルティングとは「現状分析、目標設定、計画策定」の3つだと定義し、コンサルをする担い手が「なりたい自分になる」ために支援することだとの提起もあった。そのため策定した計画に基づき担い手自らがPDCAサイクルを回すようサポートすることではないかとの指摘があった。
一方、栽培指導が中心で経営コンサルを実践する人材を育成する必要性も強調された。具体的にはTACの育成強化が必要だとするJAや、営農渉外職員とTACの役割分担が求められるJAなどそれぞれの現場の課題が報告されたが、いずれもコンサルティングを実践するあたっての専門的な人材の育成と、継続性を重視した人事体制が必要との点は共通した。そのためのJAトップ層の理解と、資格取得者に対する待遇なども課題とされた。
北海道のJAからは地域別に担当者を決めており、組合員から地域担当者だと認識してもらうと、「いろいろな相談を持ちかけられ、総合JAのメリットを発揮できる」との報告もあったほか、人材育成に関してはベテランと新人でチームを組み、組合員に同行することで「組合員から学ぶこともある」などの指摘もあった。
農業生産基盤の強化に資することになるJA農業経営コンサルティングの着実な実践に向けた各JAの取り組みが期待される。
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