【2016 年頭所感】木村 一男 氏(一般社団法人 家の光協会代表理事会長)2016年1月1日
平成28年の年始にあたり、JAグループから農業協同組合新聞・JAcomに寄せられた年頭のごあいさつを紹介します。
「共感の輪」を生み出す農協運動の底力に
あけましておめでとうございます。
昨年は激動の一年でした。8月、政府主導の農協改革を受け入れるかたちで改正農協法が可決・成立、今年四月に施行されます。TPP交渉については10月の大筋合意を受け、政府は一一月に「総合的なTPP関連政策大綱」を決定しました。農林水産業の成長産業化を進めるとしていますが、生産現場においては、大幅な市場開放にたいする不安はいまだ払拭されておらず、国会決議との整合性なども含め政府のさらなる説明責任が問われています。同じく10月には第27回JA全国大会が開催され、JAは自己改革により「食と農を基軸として地域に根ざした協同組合」の確立をめざすことが決議されました。
そうした情勢の中、JAグループの出版・文化団体である本会は、『家の光』などの媒体を通して、農業やJAをめぐる諸情勢や動向をわかりやすく組合員・地域住民に伝えるとともに、協同組合の理念やJAの役割についても理解を促進するよう、情報発信に努めてまいりました。昨年11月には、食と農のウェブマガジン「pikkari(ピッカリ)」と読者と編集部が交流する「『家の光』編集部」フェイスブック、『家の光』連載企画「いいね! フレミズ」と連動した「フレミズおしゃべり畑」フェイスブックを開設しました。
今後もさらに各媒体の内容の充実を図り、「農業者の所得増大」「農業生産の拡大」「地域の活性化」に資する情報発信を行うとともに、組合員の「アクティブ・メンバーシップ」の確立によりJAの組織基盤を強化するために、『家の光』などの普及活用運動を基本としたJA教育文化活動の支援を充実・強化していく所存です。
おかげさまで家庭雑誌『家の光』は、昨年五月号で創刊九〇周年を迎えました。これも、読者やJA役職員の皆様によるご支援の賜物と感謝いたしております。とくに全国のJA女性組織の皆様には、オリジナルレシピを紹介した別冊付録の制作や、家の光選定歌「きずなの力」音頭の活用など、多大なるご協力をいただいており、引き続き組織の活性化に向けて連携してまいりたいと存じます。
昨年、本会は次なる10年に向け、【『家の光』創刊一〇〇周年ビジョン】を策定しました。創刊の原点に立ち、地域社会に"つながる・広がる・願いがかなう"というサイクルからなる「共感の輪」を生み出す取り組みを提案し、「人・組織・地域の幸せづくりをめざす農協運動の底力」となるべく、役職員一丸となって課題に取り組んでまいります。
来る2月10日には「全国家の光大会」を42年ぶりに宮城県仙台市で開催いたします。3月で5年が経過する東日本大震災からの復興は未だ道半ばであり、引き続き支援に取り組んでまいりたいと思います。
本会事業にたいする引き続きのご支援、ご協力をお願い申しあげます。
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