サツマイモでシロイチモジヨトウ多発 誘殺数は平年の約4倍 徳島県2021年7月19日
徳島県立農林水産総合技術支援センター病害虫防除所は、サツマイモでシロイチモジヨトウの発生量が平年に比べ多いことから、7月16日に病害虫発生予察注意報第1号を発令した。
シロイチモジヨトウ幼虫(左)と成虫
鳴門市、松茂町、徳島市のサツマイモ栽培地帯に設置したフェロモントラップ定点4か所を調査したところ、7月の第1半旬から第2半旬の誘殺数は、587頭(平年133頭)で平年の約4.4倍となった。
7月12、13日に実施したサツマイモ現地16ほ場の巡回調査では、シロイチモジヨトウの発生ほ場率は18.8%、25株当たりの寄生幼虫数は0.4頭となり、平年(11.8%、0.3頭)に比べやや高い結果となった。
食葉性害虫のハスモンヨトウ、シロイチモジヨトウ、ナカジロシタバなどの被害発生ほ場率は100%で、平年(95.6%)を上回った。
7月15日に高松地方気象台がに発表した1カ月予報によると、気温はほぼ平年並で降水量は平年並か多く、日照時間はほぼ平年並と予想。期間の前半は、平年に比べ曇りや雨の日が多いと予想され、シロイチモジヨトウの発生量がさらに増加するおそれがあるという。
同防除所の担当者は「シロイチモジヨトウは、平年7月第3半旬から増加傾向がみられるが、今年は7月第1半旬から誘殺数が急激に増加している」と話し、今後の気象条件次第でこの虫の多発生が懸念されることから、今後の発生に注意を呼びかけている。防除対策は次のとおり。
〈防除方法〉
○この虫の中・老齢幼虫は、薬剤の効果が低くなるため、若齢幼虫期に防除する。
○卵塊や分散する前の若齢幼虫を発見次第、速やかに捕殺する。
○防除などの詳細については、徳島県植物防疫指針を参照する。
シロイチモジヨトウ フェロモントラップ誘殺数推移(サツマイモほ場) 徳島市、鳴門市、松茂町の4地点平均
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(158)-改正食料・農業・農村基本法(44)-2025年9月6日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(75)【防除学習帖】第314回2025年9月6日
-
農薬の正しい使い方(48)【今さら聞けない営農情報】第314回2025年9月6日
-
【注意報】普通期水稲に紋枯病 県内全域で多発のおそれ 長崎県2025年9月5日
-
「適正な価格」の重要性 消費者に訴える 山野全中会長2025年9月5日
-
米価暴落防ぐ対策を 小泉農相に小松JA秋田中央会会長2025年9月5日
-
(451)空白の10年を作らないために-団塊世代完全引退後の「技術継承」【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年9月5日
-
【統計】令和7年産一番茶の荒茶生産量 鹿児島県が初の全国一位 農水省調査2025年9月5日
-
【統計】大豆生産費(組織法人)10a当たり0.7%増 60kg当たり1.6%増 農水省調査2025年9月5日
-
【統計】大豆生産費(個別)10a当たり0.8%増 60kg当たり10.7%減 農水省調査2025年9月5日
-
【統計】冬キャベツ、冬にんじんの収穫量 前年比2割減 農水省調査2025年9月5日
-
長野県産ナガノパープルのスイーツ「いっちょう」「萬家」全店で提供 JA全農2025年9月5日
-
『畜産酪農サステナビリティアクション2025』発行 JA全農2025年9月5日
-
「国産シャインマスカット」全国のファミリーマートで販売 JA全農2025年9月5日
-
「わたSHIGA輝く国スポ2025」参加の広島県選手団へ清涼飲料水贈呈 JA共済連広島2025年9月5日
-
「いちはら梨」が当たるSNS投稿キャンペーン実施中 千葉県市原市2025年9月5日
-
猛暑対策に高性能遮熱材「Eeeサーモ」無料サンプルも受付 遮熱.com2025年9月5日
-
農機具王とアグリスイッチ 構造再編をチャンスに「週末農業プロジェクト」始動2025年9月5日
-
鳥インフル ハンガリーからの生きた家きん、家きん肉等の一時輸入停止措置を解除 農水省2025年9月5日
-
旬の巨峰を贅沢に「セブンプレミアム ワッフルコーン 巨峰ミルク」新発売2025年9月5日