農政:TPP阻止へ! 現場から怒りの声
世界に誇る輪作体系が壊滅【白石淳一 農民運動全国連合会会長】2016年11月9日
【白石淳一 農民運動全国連合会会長】 北海道の岩見沢でジャガイモ、小麦、ビート、タマネギを約20haで栽培しています。北海道の畑作の特徴は輪作体系が確立していることで、世界でも誇れる優れた農業が行われています。地帯です。それが先の台風で冠水し、表土が流されるなど大きな被害を受けました。いまだ復旧できないところがあり、ジャガイモの後作の秋まき小麦の種まきができなかったため、輪作体系が崩れてしまったところが多くあります。このような中でTPPが発効すると小麦、ビートなど、北海道の畑作へ大きな影響が予想され、輪作は壊滅的な状態になってしまいます。
また畑作と並んで北海道の農業を支えているのは畜産ですが、TPP協定によると、牛肉は現行の38.5%の関税が、16年以後は9%になるとなっています。これではとてもアメリカやオーストラリアの輸入牛肉に太刀打ちできず、経営にとって重圧になります。肉用牛生産者は先行き不安から、価格の高い今、子牛を売って経営をやめようかどうか迷っています。
TPPを阻止できれば北海道農業の活路が開けます。なんとしても批准を阻止しなければ成りません。北海道内でも農民の不満が高まり、各地域で反対運動が起こっています。
最新の記事
-
トマト防除暦の作成22【防除学習帖】第156回2022年7月2日
-
有機農業とは37【今さら聞けない営農情報】第156回2022年7月2日
-
状況が分かる人物写真【ヒント&ピント~JAの広報誌から】2022年7月2日
-
食料の確保も安全保障【原田 康・目明き千人】2022年7月2日
-
【迫る食料危機 悲鳴をあげる生産者】出血続き危機直面 酪農経営に早急対応を<下> 蔵王酪農センター冨士重夫理事長2022年7月1日
-
(288)より暑くなるような統計数字から【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2022年7月1日
-
米の消費 GWで中・外食で前年比6%増2022年7月1日
-
牛乳類 販売個数大きく増 気温上昇が弾み Jミルク2022年7月1日
-
三菱倉庫とグリーンローンの契約締結 農林中央金庫2022年7月1日
-
食料安全保障でG7が声明 ドイツでのサミット2022年7月1日
-
【注意報】てんさいの褐斑病が早発 すみやかに防除を 北海道2022年7月1日
-
【私の農協物語】貧しさから解放 胸に(下)元農林中金副理事長 上山 信一氏2022年7月1日
-
【県連人事】JA京都中央会 中川泰宏会長を再任2022年7月1日
-
JA京都中央会長に再任の中川会長 「常に攻めの姿勢で挑戦続ける」2022年7月1日
-
塩分ゼロの粉末大豆発酵食品「発酵そみド」の販売開始 全農ビジネスサポート2022年7月1日
-
【県連人事】JA三重県信連補選情報2022年7月1日
-
【県連人事】JA鳥取信連 新会長に中西広則氏2022年7月1日
-
本日スタート「みんなで#国消国産クッキング」キャンペーン JAグループ2022年7月1日
-
「山県ばすけっと」オープン周年祭 7月1日から3日間限定で開催 JAぎふ2022年7月1日
-
和歌山県産桃「白鳳」堪能「ココ・カラ。和歌山」ももフェア開催 JA全農2022年7月1日