あいおいニッセイ同和損保と業務提携 食品ロス削減へ共同開発 クラダシ2021年1月7日
社会貢献型フードシェアリングプラットフォーム「KURADASHI」を運営する(株)クラダシは、あいおいニッセイ同和損害保険と業務提携し、食品ロス削減の一助となる保険商品「食eco(食品事業者向け生産物回収費用保険)」を共同で開発した。
「食eco」の仕組み
菅義偉首相は2020年10月26日の所信表明演説で「2050年カーボンニュートラル」を宣言。環境投資のために2兆円の基金を創設すると表明した。食品ロスによって排出される温室効果ガスは全体の8%といわれており、食品ロスを削減することは温室効果ガスの排出量を減らすことに繋がる。SDGsの「2030年までに世界の食料廃棄を半減する」目標を達成するためにも、各企業がより具体的に行動する必要がある。
クラダシは、食品の賞味期限の切迫や季節商品、パッケージの汚れやキズ、自然災害による被害などの要因で、消費可能でありながら通常の流通ルートでの販売が困難な商品を買い取り、社会貢献型フードシェアリングプラットフォーム「KURADASHI」で販売することで食品ロスの削減に取り組み、これまで累計4万品以上を取扱い、約8500トンのフードロスを削減した。
こうした背景から同社はあいおいニッセイ同和損保と「食eco」を共同開発。食品の自主回収は商品そのものに問題がなくても、例えば賞味期限の誤表示などでも起こり得る。食ecoは、「まだ食べられるのに通常のルートでの販売ができない食品」をクラダシが買い取ることによって、食品ロスを削減すると同時に、食品事業者(被保険者)の廃棄コスト(保険金)の軽減効果を保険料に反映(10%割引)する。
まだ食べられるのに通常のルートでの販売ができない食品を「KURADASHI」で販売することで、自主回収の対象となる食品に新たな価値が生まれ、再流通させることが可能。クラダシはこの仕組みを「1.5次流通革命」と名付けている。
通常の1次流通はサプライチェーンが構築されており、効率的かつ迅速な流通網が形成されている。食品以外の2次流通は、多くのリユースサービスが席巻し始めているが、安全性の担保が困難なことから、食品の2次流通は存在しない。クラダシは、1次流通でも2次流通でもない、これまで流通されてこなかった本来捨てられてしまっていた商品を1.5次流通として再流通させることで、食品ロスを削減している。4
重要な記事
最新の記事
-
米の価格 前週比▲48円 3週連続下落 農水省調査2025年6月17日
-
【サステナ防除のすすめ2025】水稲の本田防除(1)育苗箱処理剤が柱2025年6月17日
-
【サステナ防除のすすめ2025】水稲の本田防除(2)雑草管理小まめに2025年6月17日
-
米 収穫量調査 衛星データなど新技術活用へ2025年6月17日
-
価格高騰で3人に1人が米の消費減 パンやうどん、パスタ消費が増加 エクスクリエの調査から2025年6月17日
-
【JA人事】JA中野市(長野県) 望月隆組合長を再任2025年6月17日
-
備蓄米の格安放出で農家圧迫 米どころ秋田の大潟村議会 小泉農相に意見書送付2025年6月17日
-
深刻化するコメ加工食品業界の原料米確保情勢【熊野孝文・米マーケット情報】2025年6月17日
-
2025年産加工かぼちゃ出荷販売会議 香港輸出継続や規格外品の試験出荷で単収向上を JA全農みえ2025年6月17日
-
2024年産加工用契約栽培キャベツ出荷販売反省会を開催 旬別出荷計画の策定や「Z-GIS」の導入推進を確認 JA全農みえ2025年6月17日
-
和歌山「有田みかん大使」募集中 JAありだ共選協議会2025年6月17日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第110回2025年6月17日
-
転職希望者対象に「農業のお仕事説明会」 6月25日と7月15日に開催 北海道十勝総合振興局2025年6月17日
-
「第100回山形農業まつり農機ショー」8月28~30日に開催 山形県農機協会2025年6月17日
-
北海道産赤肉メロン使用「とろける食感 ぎゅっとメロン」17日から発売 ファミリーマート2025年6月17日
-
中標津町と繊維リサイクル推進に関する協定締結 コープさっぽろ2025年6月17日
-
神奈川県職員採用 農政技術(農業土木)経験者募集 7月25日まで2025年6月17日
-
【役員人事】ノウタス(6月17日付)2025年6月17日
-
「九州うまいもの大集合」17日から開催 セブン‐イレブン2025年6月17日
-
農薬出荷数量は1.5%増、農薬出荷金額は2.8%増 2025年農薬年度4月末出荷実績 クロップライフジャパン2025年6月17日