「千葉市つくたべ」が「やさいバス」と連携 地産地消を推進 千葉市2021年5月14日
千葉市が2016年から実施している千葉市の野菜や生鮮食品の地産地消を推進する「つくたべプロジェクト」が5年目に突入。地産地消を推進する取組みとして、生産者と小売店や飲食店を結ぶプラットフォーム、やさいバス(株)とコラボし、消費者へ市内農産品が届く新しい共同配送の仕組みの導入を進めている。
やさいバスで集荷された新鮮な野菜
温暖な気候のもと野菜や果物が生産されている千葉市は、新鮮な食材を都市部に届けることを強みとした都市近郊型農業が盛んな地域。そんな千葉市の農産品を"最も新鮮なうちに"市民にもっと食べてもらい、市内生産者を応援してもらおうと、千葉市では"千葉市の食材を千葉市で食べてもらう"ことを推進する「つくたべプロジェクト」を実施している。取り組みのひとつに、市内の飲食店と生産者の連携を支援し、市内飲食店で出された地場食材を楽しんでもらうことを目的にした千葉市地産地消推進店(つくたべ推進店)登録制度がある。現在では、飲食店、生産者、卸業者の協力で、つくたべ推進店は、飲食店25店舗、農産物直売所6店舗、食品製造販売7店舗、小売店6店舗、卸売3事業者が登録されている。
さらに、昨年からは「やさいバス」と連携。農業者の共同の集荷場所など定められたバス停を巡回する専用のバスが、生産者から農産物を集荷し、バス停となっている小売店や飲食店等にそのまま配送する事業の運行に取り組んでいる。その日の午前中に生産者から出荷された新鮮な野菜が、その日のうちに購入者に届き、共同配送であるため、小ロットしか出荷できない生産者、購入できない飲食店なども参加できる。「千葉市つくたべ」と親和性の高いサービスで、参画者と取扱高の増加が期待される。
ECプラットフォームとしてやさいバスの最大の特徴は、地域ごとに課題や参加者の属性に合わせ、カスタマイズして展開しているところ。地域の生産者、配送会社、小売店飲食店が協力し合って作り上げる物流の仕組みとなっている。千葉県では、館山に拠点を置く(株)ベジタスグループが運営を担っており、南房総と千葉市の2か所で稼働。需要に応じて千葉市ルートは千葉市外に延長される可能性もあり、南房総のルートと千葉市のルートをつなげる構想もある。
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