名水を汲み放題 兵庫県稲美町に給水ステーションオープン 百丁場営農組合2021年9月27日
農事組合法人 百丁場営農組合(兵庫県加古郡稲美町)は10月1日、名水と称される同町の百丁場の湧水を、その場で濾過して提供する給水ステーション「百丁場乃湧水 百(HYAKU)」をオープン。浄水を、月々2000円で汲み放題の定額プランを提供する。

名水の給水ステーション「百丁場乃湧水 百(HYAKU)」
兵庫県の中南部に位置する稲美町百丁場には、六甲山系を水脈とした、まろやかな軟水の湧水がある。かつては、仁徳天皇や鳥羽天皇に献上され、平安時代には多くの歌人に和歌で謳われた。また、1500年代の前半頃には、播磨十水のひとつにあげられ、酒造りの水としても使われるなど、格式高い「名水」として知られている。新サービスは、この湧水を、源水から汲み上げ、最新の技術で濾過した給水するもので、地域の大切な資源を活用して、地場産業の活性化につなげようと事業化した。
「百丁場乃湧水 百(HYAKU)」は、湧水をその場で濾過し、いつも汲みたて、新鮮で清潔な名水を提供する。濾過の際は、身体に優しいミネラルのみを残し、細菌やウイルス、有害な化学物質を除去。特に料理を際立たせる美味しい水を提供する。また、源泉である水源から給水の都度システムパイプラインを洗浄するため、常に汲みたて新鮮、清潔。人の細胞と同じような構造の幾重にも重ねられた薄い濾過膜で濾過システムは、最新の飲料水工場でも採用されている。
同法人は、地域資源である湧水を利用することで、持続可能な社会をめざしており、近隣地域の緊急災害時には「百」の水を無料で提供。容器を持参すれば給水ステーションで給水でき、どれだけ使っても月額2000円(税込)で利用できる。

まろやかな軟水の湧水がある稲美町百丁場
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