植物性原料による代替肉の市場規模 2020年~2028年にCAGR20.4%で成長2022年1月7日
グローバルインフォメーションは1月5日、市場調査レポート「植物性代替肉の世界市場:原材料別(大豆、エンドウ、小麦)、製品別(ハンバーガー、ソーセージ)、タイプ別、エンドユーザー別、保管方法別、地域別の市場規模、シェアおよび動向分析、セグメント別予測(2020年~2028年)」(Grand View Research, Inc.)の販売を開始した。
同レポートによると、植物性原料による代替肉の市場規模は、2020年に41.9億米ドルとなり、2020年から2028年にかけて年平均成長率(CAGR)20.4%で成長すると予測されている。
植物由来の食生活に対する消費者の関心が高まっていることに加え、福祉団体を通じて動物の権利に対する意識が高まっていることが、市場の成長を後押しすると考えられる。植物性の肉は、動物性の食品を食べないベジタリアンであるヴィーガンの食生活に不可欠な要素。消費者は、健康上と倫理上の理由からヴィーガンに傾倒しており、同時に、動物虐待を避け、持続可能な食品・飲料製品を消費するためにベジタリアン食材を選ぶ消費者もいる。
原材料としての大豆は、人体の成長に欠かせない9種類のアミノ酸をすべて含み、最終製品の吸水性、溶解性、乳化性、粘性、抗酸化性、食感を向上させる能力を持つことから、今後も、植物性食肉製品における大豆の需要を牽引すると考えられる。
鶏肉、豚肉、牛肉、魚介類の代替となる植物性肉が引き続き人気を博しており、市場の成長に寄与。冷蔵植物性肉の急激な成長は、2020年から2028年まで続き、製品イノベーションとマーチャンダイジング戦略の高まりが、市場の成長を後押しすると考えられる。
新型コロナウイルスの影響で、食品業界は供給の中断、生産現場へのアクセス制限、流通経路の混乱など、大きな影響を受けた。こうした制約があったにもかかわらず、植物由来の企業は適応し、新製品を発売して売上を伸長。外食産業の流通が著しく制限されたため、パントリーへの備蓄や買いだめにより、小売店での売上は前年比で大幅に増加した。このパンデミックによるロックダウンで、消費者はオンラインで商品を注文するようになり、それに伴って流通業者もオンラインでの販売に移行するようになった。
米国では、菜食主義の健康効果に対する意識が高まっていることから、植物由来の肉の需要が増加しており、食物繊維、ビタミンC、鉄分を多く含み、飽和脂肪の少ないベジタリアン食品への需要が上昇。また、保存期間が長く、食感や香りが良く、栄養価の高い製品を作るため、メーカーは24時間体制で努力を続けており、米国の市場成長に拍車をかけている。
2020年は、45.0%を上回るシェアで、大豆由来の肉が市場をリードした。大豆は分岐アミノ酸(BCAA)の優れた供給源であり、運動パフォーマンスの向上、激しい運動からの回復、筋肉量の構築と強化などの効果があり、今後も着実な成長を遂げると考えられる。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(163)-食料・農業・農村基本計画(5)-2025年10月11日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(80)【防除学習帖】第319回2025年10月11日
-
農薬の正しい使い方(53)【今さら聞けない営農情報】第319回2025年10月11日
-
食料自給率 4年連続38%で足踏み 主食用米消費増も小麦生産減 24年度2025年10月10日
-
【特殊報】トマト立枯病 県内で初めて確認 和歌山県2025年10月10日
-
【特殊報】チュウゴクアミガサハゴロモ 県内の園芸作物で初めて確認 高知県2025年10月10日
-
【特殊報】スイカ退緑えそ病 県内で初めて確認 和歌山県2025年10月10日
-
【特殊報】ショウガ褐色しみ病 県内で初めて確認 和歌山県2025年10月10日
-
【注意報】チュウゴクアミガサハゴロモ 県内全域で多発のおそれ 埼玉県2025年10月10日
-
26%が米「買い控え」 米価上昇が家計に影響 住友生命「台所事情」アンケート2025年10月10日
-
コシヒカリ3万3000円に JA常総ひかりが概算金改定 集荷競争激化受け2025年10月10日
-
大豆の吸実性カメムシ類 甲信、東海、北九州一部地域で多発 病害虫発生予報第8号 農水省2025年10月10日
-
(456)「遅さ」の価値【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年10月10日
-
「いちご新規就農者研修事業」2026年度研修生、若干名を追加募集 JA全農岐阜2025年10月10日
-
10月23日に生活事業総合展示会 贈答品や暮らしを豊かにする事業を提案 JA全農いばらき2025年10月10日
-
本日10日は魚の日 岡山県産「冷凍かき」など90商品を特別価格で販売 JAタウン2025年10月10日
-
収穫が遅れた完熟の「黄かぼす 食べて応援企画」実施中 JAタウン2025年10月10日
-
国消国産の日 一斉行動日イベント「国消国産×防災」開催 JA全中2025年10月10日
-
「日産ビオパーク西本郷」と「小野田工場ビオトープ」が環境省「自然共生サイト」に認定 日産化学2025年10月10日
-
「えひめ・まつやま産業まつり-すごいもの博 2025-」に出展 井関農機2025年10月10日