キウイフルーツかいよう病の秋冬防除法を発信 福岡県2020年10月30日
福岡県病害虫防除所は病害虫発生予察技術情報第5号「キウイフルーツかいよう病の秋冬季防除」を10月29日に発表した。
凍害による亀裂から生じた赤褐色の樹液の流出痕
今年のキウイフルーツかいよう病Psa3系統の発生については、昨年冬季の気温が高く、4~5月の風雨も少なかったことから、キウイフルーツかいよう病に比較的強いヘイワードの防除所調査ほ場では発病は認められなかった。しかし、現地では新規の発病が前年より若干減ったものの、依然としてヘイワード、レインボーレッド及び雄木に発生している。
福岡管区気象台によると、九州北部地方は冬季に寒気が流れ込みやすい時期があると予想している。防除上注意すべき事項では冬期間に凍結温度以下に何度も遭遇すると、凍害等の樹体の損傷部から病原菌を含む樹液が漏出し周辺樹へ感染するため注意が必要としている。
収穫時は、器具や人への病原菌の付着による伝染を防ぐため、ハサミやノコギリ等の器具は使い回しせず、園地ごとに決められたものを消毒して使用する等の対策の徹底を呼びかけている。
秋冬季防除を行う時期の目安は、落葉期の11月下旬~12月、せん定後の1~2月とし、かいよう病に弱いレインボーレッド等の品種は、収穫後や樹液流動開始期の2月に適宜追加散布する。これに加え、収穫痕や落葉痕、せん定痕等の傷口からの感染を抑制するため、落葉期、せん定後を目安に銅剤を中心に定期的な散布や凍害等の樹体の損傷が懸念される場合にも防除を行う。今春の同病発生園地や周囲に発生園地がある場合は、秋冬季の予防散布を徹底する。
また、樹液漏出が始まる2月頃から園内を見回り、樹液の漏出等、病徴の早期発見を促している。発生が疑われる場合は、速やかに関係機関へ連絡し、対応を協議することとしている。
枝分岐部からの樹液の漏出
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