【注意報】トマト灰色かび病 中濃、東濃と飛騨地域で多発のおそれ 岐阜県2022年9月9日
岐阜県病害虫防除所は、トマト灰色かび病(Botrytiscinerea)が中濃、東濃および飛騨地域で多く発生するおそれがあるとして、9月8日に病害虫発生予察注意報第6号を発令した。
葉先枯れに発生した灰色かび・果実表面に形成されたゴーストスポット(写真提供:岐阜県病害虫防除所)
8月中旬以降、葉先枯れや花がらなどの枯死部に、本病による胞子の形成が多数認められる。また、8月下旬の巡回調査では、各地域の平均発病株率は36.0~67.7%。灰色かび病菌の胞子が果実表面に付着し生じる小斑点のあるゴーストスポット果を含む平均発病果率は2.8~24.9%と、8月上旬調査時と比較して急激に増加している。
8月中旬以降頃から降雨日が多く、日照時間の少ない期間が続いたため、同病の発生に好適な条件が継続。曇雨天が続くと病害の発生量がさらに増加することが懸念される。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇発病した部位(果実や葉、花がらや葉先枯れ)は伝染源となるため早急に取り除き、ほ場外へ持ち出し処分する。
〇果実に付着している花がらや葉先枯れは、感染源となるため見つけ次第除去する。
〇20℃前後の気温と90%以上の高湿度が続くと蔓延するため、わき芽かき等を適切に行い、通風をよくする。
〇着色促進のためサイドビニール被覆を行うと、風通しが悪くなり、ハウス内の湿度が上がり本病の発生が助長されるため、管理には十分注意する。
〇葉かび病やすすかび病などの多発により葉が枯死すると本病の発生源となるため、これらの病害についても適切に防除する。
〇県内夏秋産地では、QoI剤やSDHI剤に対する耐性菌の発生が報告されているため、薬剤防除にあたっては、同一系統薬剤の連用は避け、系統の異なる薬剤でのローテーション防除に努める。
〇農薬は、最新の登録情報「農薬登録情報提供システム」を参照し、適正に使用する。
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