【特殊報】ゴボウ軟腐病 ゴボウの病害を国内で初めて確認 熊本県2022年12月16日
熊本県病害虫防除所は、ゴボウにゴボウ軟腐病被害を日本国内で初めて確認。これを受けて、12月13日に病害虫発生予察特殊報第2号を発令した。
図a:根部切り口部の腐敗
図b:根部表面の腐敗とその断面
図c:NA培地上の分離菌のコロニー
図d:葉柄接種2日後の病徴(矢印は接種部位)
(写真提供:熊本県病害虫防除所)
2020年5月、県内で収穫、洗浄したゴボウにおいて、出荷先で腐敗しているものが確認された。ゴボウは根部切り口部や表面が黒く変色し、軟化腐敗していた。腐敗部分からは細菌が分離され、ゴボウ根部および葉柄において病原性を確認。分離した細菌は熊本県農業研究センター生産環境研究所において、Pectobacteriumcarotovorumと同定された。
同病原菌はハクサイやバレイショなど、多数の野菜類において軟腐病を引き起こす病原菌として知られているが、同病原菌によるゴボウの病害の発生は日本国内ではまだ報告されていない。
同病害は、出荷後に根部切り口部や表面が黒色の水浸状に軟化腐敗し、悪臭を放つ。栽培ほ場での発病は確認されていないが、葉柄に接種すると、接種部位が黒色の水浸状になり、その後病斑が拡大し、葉柄は萎れて枯死する。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇本病害に対する登録農薬は無いため、他の品目における軟腐病の対策と同様に排水対策等の耕種的防除が有効と考えられる。収穫後はできるだけ傷つけないように丁寧に扱い、衛生管理に努める。
重要な記事
最新の記事
-
【欧米の農政転換と農民運動】環境重視と自由化の矛盾 イギリス農民の怒りの正体と運動の行方(2)駒澤大学名誉教授 溝手芳計氏2024年4月26日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2024年4月26日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内で多発のおそれ 熊本県2024年4月26日
-
【注意報】核果類にナシヒメシンクイ 県内全域で多発のおそれ 埼玉県2024年4月26日
-
【注意報】ムギ類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 愛知県2024年4月26日
-
「沖縄県産パインアップルフェア」銀座の直営飲食店舗で開催 JA全農2024年4月26日
-
「みのりカフェ博多店」24日から「開業3周年記念フェア」開催 JA全農2024年4月26日
-
「菊池水田ごぼう」が収穫最盛期を迎える JA菊池2024年4月26日
-
「JAタウンのうた」MV公開 公式応援大使・根本凪が歌とダンスで産地を応援2024年4月26日
-
中堅職員が新事業を提案 全中教育部「ミライ共創プロジェクト」成果発表2024年4月26日
-
子実用トウモロコシ 生産引き上げ困難 坂本農相2024年4月26日
-
(381)20代6割、30代5割、40/50代4割【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年4月26日
-
【JA人事】JA北つくば(茨城県)新組合長に川津修氏(4月20日)2024年4月26日
-
野菜ソムリエが選んだ最高金賞「焼き芋」使用 イタリアンジェラートを期間限定で販売2024年4月26日
-
DJI新型農業用ドローンとアップグレード版「SmartFarmアプリ」世界で発売2024年4月26日
-
「もしもFES名古屋2024」名古屋・栄で開催 こくみん共済coop2024年4月26日
-
農水省『全国版畜産クラウド』とデータ連携 ファームノート2024年4月26日
-
土日が多い曜日まわり、歓送迎会需要増で売上堅調 外食産業市場動向調査3月度2024年4月26日
-
鳥インフル 英国からの生きた家きん、家きん肉等 一時輸入停止措置を解除 農水省2024年4月26日
-
淡路島産新たまねぎ使用「たまねぎバーガー」関西・四国で限定販売 モスバーガー2024年4月26日