植物の精細胞が「一皮むけた」瞬間を撮影 重複受精の仕組みの一端を明らかに 横浜市立大2023年2月2日
横浜市立大学木原生物学研究所の杉直也特任助教、泉理恵さん(当時大学院生)、丸山大輔准教授を中心とする研究グループは、モデル植物のシロイヌナズナを用いて、受精直前の準備段階で精細胞に起こる変化を撮影することに成功した。
上:受精直前の細胞裸出。伸長中の花粉管における精細胞。
2つ1組がまとめて内部形質膜で覆われ、先端へ輸送される。
下:胚珠に放出された受精直前の細胞。
内部形質膜が崩壊した後、裸出した精細胞が活性化、卵細胞または中央細に接着、融合を経て受精完了する。
種子を作る多くの植物の精細胞は、自ら泳ぐことができない代わりに内部形質膜という一重膜に覆われて花粉管の内部を輸送される。花粉管から放出された精細胞は、受精相手の細胞と直接接触できるよう、内部形質膜を素早く脱ぎ捨てると推測されてきたが、実際にその瞬間を捉えた報告はなかった。
同研究では、取り出した生殖組織を顕微鏡下で受精させ生きたまま撮影するライブイメージング技術を利用し、精細胞が花粉管から放出されるとすぐに内部形質膜が断片化してはがれることを明らかにした。この知見は、精妙な受精の仕組みの解明につながるもので、有用な植物を作出する技術の開発に役立つことが期待される。
同研究成果は1月26日、植物専門誌『Frontiers in PlantScience』に掲載された。
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