【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 山口県2023年8月1日
山口県病害虫防除所は、水稲に斑点米カメムシ類が県内全域で多発のおそれがあるとして、7月31日に令和5年度病害虫発生予察注意報第2号を発令した。
左から、クモヘリカメムシ成虫(体長15~17ミリ程度)、
イネカメムシ成虫(体長16ミリ程度)、
アカスジカスミカメ成虫(体長5~6ミリ程度)
(3点の写真提供:山口県病害虫防除所)
県内3か所の予察灯における6月26日~7月25日の斑点米カメムシ類の誘殺数は、3141頭(平年1133頭)で、過去10年間で最も多かった。下関地方気象台発表の一か月予報(7月27日発表)では、8月の気温は高い、降水量はほぼ平年並。斑点米カメムシ類の活動に好適となる。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇薬剤防除(液剤)は、穂揃期と穂揃期7日後の散布を徹底する。
〇粒剤で防除を行う場合は、液剤より3~4日早く散布する。
〇防除後、ほ場での発生状況を確認し、カメムシ類の発生が認められる場合は、さらに7日後の追加防除を実施する。
〇防除薬剤は、山口県農作物病害虫・雑草防除指導基準による。
防除上注意すべき事項
〇水稲出穂後の草刈りは、カメムシ類の水稲への移動を促し、加害を助長するので避ける。
〇防除時期に畦畔に出穂したイネ科雑草がある場合は、畦畔も含めて防除を実施する。
〇カメムシ類は広範囲に移動するため、広域で一斉防除すると効果が高い。
〇イネカメムシの発生が多い地域では、不稔穂の発生を防ぐため、出穂期と出穂期7日後の防除を実施する。
〇粒剤は、クモヘリカメムシ、イネカメムシ等の大型カメムシに対しては効果が劣るため、防除後の効果をよく確認する。
〇防除にあたっては、適正な薬剤散布作業の実施、農薬使用基準の遵守、ミツバチ被害軽減対策など安全で効果的な防除に努める。
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