【注意報】キャベツにコナガ 本島南部地域で多発のおそれ 沖縄県2023年12月6日
沖縄県病害虫防除技術センター所は、キャベツにコナガの発生が沖縄本島(南部地域)で多発のおそれがあるとして、11月29日に令和5年度病害虫発生予察注意報第4号を発令した。
左から、コナガの成虫、幼虫、蛹(写真提供:沖縄県病害虫防除技術センター所)
沖縄県病害虫防除技術センター所によると、沖縄本島(南部地域)における11月のほ場調査の結果、同種の寄生虫数は0.64頭株例年:0.05頭株、発生ほ場率80.0例年:33.3%)となり、例年の推移と比べ多発生となった。今後は暖冬の予報もあり、発生の増加が懸念されることから注意報を発令した。
成虫は体長6ミリ前後の小型の蛾で、細長い形をしており日中に活動する。卵は直径0.5ミリ弱で、肉眼での発見は困難であり、茎葉上に1つ点在して産み付けられる。幼虫は緑色で4齢を経過すると体長10ミリ程になり、葉裏に中が透けて見える程の薄い繭を作り、その中で蛹となる。
年間10数世代を繰り返し、繁殖力が高いためいったん発生すると急激に密度が増加し、各ステージが常に混在するようになる。
1齢幼虫は葉肉内を、2齢からは葉の裏から表皮を残すように加害。多発すると新芽の加害による芯止まりや、結球の遅れを引き起こす。また、幼虫は多くのアブラナ科植物を加害する。
葉の加害状況(写真提供:沖縄県病害虫防除技術センター所)
多発時の状況(写真提供:沖縄県病害虫防除技術センター所)
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇発生源となりうるアブラナ科雑草の除去および、収穫後の残さ処理に努める。
〇卵・蛹に対する薬剤の効果は低く、かつ幼虫の薬剤抵抗性の発達は著しく早い。そのため、生育初期の密度の低い時期から防除を徹底し、同一薬剤の連用は避ける。
重要な記事
最新の記事
-
【座談会・どうするJAの担い手づくり】JA鳥取中央会・栗原隆政会長、JAみえきた・生川秀治組合長(1)2025年9月18日
-
【座談会・どうするJAの担い手づくり】JA鳥取中央会・栗原隆政会長、JAみえきた・生川秀治組合長(2)2025年9月18日
-
【座談会・どうするJAの担い手づくり】JA鳥取中央会・栗原隆政会長、JAみえきた・生川秀治組合長(3)2025年9月18日
-
【JA全農の若い力】家畜衛生研究所(3)病気や環境幅広く クリニック西日本分室 小川哲郎さん2025年9月18日
-
【全中・経営ビジョンセミナー】伝統産業「熊野筆」と広島県信用組合に学ぶ 協同組織と地域金融機関の連携2025年9月18日
-
【石破首相退陣に思う】米増産は評価 国のテコ入れで農業守れ 参政党代表 神谷宗幣参議院議員2025年9月18日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】協同組合は生産者と消費者と国民全体を守る~農協人は原点に立ち返って踏ん張ろう2025年9月18日
-
「ひとめぼれ」3万1000円に 全農みやぎが追加払い オファーに応え集荷するため2025年9月18日
-
アケビの皮・間引き野菜・オカヒジキ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第356回2025年9月18日
-
石川佳純の卓球教室「47都道府県サンクスツアー」三重県で開催 JA全農2025年9月18日
-
秋の交通安全キャンペーンを開始 FANTASTICS 八木勇征さん主演の新CM放映 特設サイトも公開 JA共済連2025年9月18日
-
西郷倉庫で25年産米入庫始まる JA鶴岡2025年9月18日
-
「いざ土づくり!美味しい富山を届けよう!」秋の土づくり運動を推進 富山県JAグループ2025年9月18日
-
日本初・民間主導の再突入衛星「あおば」打ち上げ事業を支援 JA三井リース2025年9月18日
-
ドトールコーヒー監修アイスバー「ドトール キャラメルカフェラテ」新発売 協同乳業2025年9月18日
-
「らくのうプチマルシェ」28日に新宿で開催 全酪連2025年9月18日
-
埼玉県「スマート農業技術実演・展示会」参加者を募集2025年9月18日
-
「AGRI WEEK in F VILLAGE 2025」に協賛 食と農業を学ぶ秋の祭典 クボタ2025年9月18日
-
農家向け生成AI活用支援サービス「農業AI顧問」提供開始 農情人2025年9月18日
-
段ボール、堆肥、苗で不耕起栽培「ノーディグ菜園」を普及 日本ノーディグ協会2025年9月18日