みどりの食料システム戦略 化学肥料削減目標の実現可能性を窒素肥料に着目して評価2025年2月14日
国立環境研究所、総合地球環境学研究所、秋田県立大学の研究チームは、国内の研究ほ場における減肥栽培試験の大規模データ分析に基づき、日本の農地での作物収量に影響を与えない化学窒素肥料(SNF)"削減率"について着目して評価した。
この分析では、研究圃場で適切な肥培管理を行えば、SNFを30%削減しても平均的には収量に大きな影響が出ない削減率であることが示された。この結果は、農業はとても多様であるため、作物や地域、気候に応じた肥培管理を模索する必要があるものの、農林水産省が推進する「みどりの食料システム戦略」の最終目標である「化学肥料の使用量30%削減」のうちSNFについて、取り組みが着実に進めば、大きく収量を損なうことなく達成できる可能性を示している。
さらに、SNFを30%削減することによる日本の農地における廃棄窒素量(環境中への窒素の排出)の削減効果は8.8%であること、また、削減効果は農地の肥培管理手法の選択に大きく依存することを示した。
同研究の成果は、2024 年11月30日付でElsevier社から刊行された環境学分野の学術誌『Journal
of Environmental Management』に掲載された。
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