スマホ管理の田んぼ水位センサーなど3万台突破2025年4月8日
水田の水位や水温、さらに給水まで自宅からスマホで点検、操作できる機器を開発したfarmо(ファーモ=本社・宇都宮市)は4月3日、水位センサーや自動給水機の販売台数が3万台を突破したと発表した。
水田ファーモ
農家のためのIT企業を理念に掲げる同社は、高齢化で水田の維持管理が難しくなるだけでなく、農地を引き受ける若手農家にとっても水田の管理が負担増となっていることから、2017年にIоTを使い遠くの水田の水位をスマホでリアルタイムに計測する水位センサーとアプリを開発した。
2年後には同じアプリから水田に水を入れることができる給水装置を開発し農家に提供を開始した。現在ではJAや農機メーカーを通じた販売で累計3万台を突破した。
同社によると、この水田ファーモを導入した農家は必要な場所だけの見回りや遠隔で給水を行うことによって水管理にかかる労働力が50%以上削減されたという。
それによってこれまで引き受けることができなかった水田でも米づくりを行うなど耕作面積の拡大にもつながっている。とくに高温障害を防ぐためには水管理が重要だが、同社の水位センサーの活用で米の品質向上にもつながっているという。
最近では実家の水田を管理するため、朝の通勤時間に電車の中からスマホで水管理をしたりなど、幅広い活用法に広がっている。
水位センサーは超音波で水位を測定し15分間隔で水位データをクラウドに送信する。価格は2万7500円(税込)。
給水ゲートはスマホから遠隔で開閉する。水位センサーとの連動で自動水位調整が可能。価格は7万7000円(税込)。
アプリの水田ファーモは通信料など利用料は無料。
同社は今後もIоTでスマートな農業環境づくりに取り組み2029年に10万台突破をめざす。
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