9都県で生産者と消費者1087人が参加「パルシステム生消協」会員生協別交流会2026年3月16日
パルシステムと産直提携を結ぶ産地の生産者と生協利用者でつくるパルシステム生産者・消費者協議会(生消協)は3月5日、9会場で「会員生協別交流会」を開催。生産者と利用者、役職員1087人が顔を合わせて歓談し、相互理解を深めた。
会員生協別交流会は、パルシステムに農畜産物を供給する生産者が、利用者の暮らす地域を訪れて開催。産地の基調講演やテーブルごとのグループトーク、ローテーションによる対話形式などで、生産現場の現状や農作物の特徴、活用方法を生産者から直接聞いた。
パルシステム東京
リラックスして交流する参加者(パルシステム東京)
墨田区の第一ホテル両国で、アップルファームさみず(長野県)や富良野青果センター(北海道)などから生産者を迎え、185人が交流した。「我が産地の交流自慢」をテーマに、参加した産地のフルーツなどを楽しみながらグループトーク実施。それぞれの産地が、世代を超えて継続してきた交流の歴史などを紹介し、利用者は「普段は聞けない話で有意義な時間でした」と受け止めた。生産者は「伝えきれない思いもありますが、深い話ができた。応援の言葉が生産の励みになります」と利用者への感謝の思いを伝えた。
パルシステム神奈川
生産者との対話形式で交流(パルシステム神奈川)
神奈川県ビジョンセンター横浜(西口)で、大牧農場(北海道)や大紀コープファーム(奈良県)などの生産者を招き134人が交流。産地クイズで会場を盛り上げた後、利用者がペアになり各産地の生産者のテーブルを巡り対話した。
参加した利用者は「安全性に配慮した農産物生産の苦労を聞き、食べて応援したい」と感謝を伝えた。生産者は「生産現場に興味を持ち、感謝してもらえることが支えになる」と交流の喜びを語った。
パルシステム千葉
グループ最大人数で開催(パルシステム千葉)
千葉市のホテルグリーンタワー幕張で、「産直ランチサミット」と題して、サンドファーム旭(千葉県)や庄内協同ファーム(山形県)などの生産者を含む262人が一堂に会して交流。「私たちがパルを選ぶ理由」をテーマにしたサンドファーム旭の金谷代表の講演を聞いた後、グループごとに参加者それぞれの思いを語り合った。
「生産現場との距離が遠いと安さを求めてしまいますが、安全で安価な農作物は生産できないと理解した」と言う利用者は、消費による産地応援の思いを語った。生産者は「ぜひ収穫体験などにも参加し、食への意識を高め生産者の声を聞いてください」と今後の交流への期待を伝えた。
パルシステム埼玉
難問クイズで盛り上がった会場(パルシステム埼玉)
さいたま市のTHE MARK GRAND HOTEL櫻ホールで、野菜くらぶ(群馬県)などの産地とともに112人が交流。13の難問産地クイズにテーブルごとに相談して回答し、お互いの距離を近づけた。昼食には産地やパルシステムの食材で作ったメニューを囲みながら、生産、消費の立場から思いを語り合った。
生産現場の日々の苦労に熱心に耳を傾けた利用者は「大変勉強になりました」と話し、生産者も「交流は次の生産の励みになります」と感想を伝えた。
パルシステム茨城 栃木
クイズやビンゴゲームで盛り上がる会場(パルシステム茨城 栃木)
土浦市のホテルマロウド筑波で、花兄園(宮城県)やマルタ(熊本県)などの産地を招待し、117人が交流。マルタの鶴田洋平さんによる講演では、土づくりから始める環境保全型農業の現場では、深刻な鳥獣被害や気候変動影響がある現状が報告された。
参加者一同はテーブルトークで意見交換し、参加産地の食材を使った「産直中華弁当」をともに味わった後、クイズやビンゴゲームなどで場を和ませた。参加者からは「生産者と消費者が直接会って言葉を交わせるのは、パルシステムならでは」「生産者の思いに近づけて良かった」など、交流を満喫したようすの声を受け取った。
パルシステム山梨 長野
「推し生産者」のうちわで盛り上がる利用者(パルシステム山梨 長野)
笛吹市のホテル春日居で、JA紀ノ川(和歌山県)などの産地を招き79人が交流しました。17の産地をそれぞれ紹介し、「推し生産者」を利用者が応援して会場を盛り上げた。ホテルのシェフが各産地の食材を吟味し考案したランチを楽しみ、生産への感謝や農産物の味わいの感想などを伝えた。
生産者は「顔の見える関係があるからこそ、日々の生産の仕事にやりがいが見つけられる」と交流により得られる原動力を語った。
パルシステム群馬
応援で会場を盛り上げる司会(パルシステム群馬)
前橋市のアメイジンググレイス前橋で、農事組合法人オーリア21(秋田県)などの産地が参加し、73人が交流。「未来へつなぐささえあエール」をテーマに、司会者はチアリーダーと応援団に扮して応援の思いを伝え、生産者を歓迎する雰囲気が会場を包んだ。オーリア21の産地紹介や米生産の現状などを聞いた後、テーブル交流した。
「生産環境の厳しさが増す中の苦労を想像すると、より感謝して食べたい」と話す利用者は、カタログで姿を見ていた生産者に会えた喜びを伝えた。テーブルごとに集められたメッセージで作った即興の応援ソングを受け取った生産者は「言葉がメロディーに乗ることで、より一層感動。会場の一体感を受け取りました」と感謝を口にした。
パルシステム福島
参加産地の食材を取り入れた昼食(パルシステム福島)
福島市のホテル福島グリーンパレスで、ノーザンび~ふ(北海道)などの産地を招待し73人が交流。北海道での産直牛飼育における地球温暖化などの影響の話を聞いた後、生産者がテーブルを移動しながら利用者と対話した。
夏場は保冷剤を身に付けて作業する生産者の苦労を聞いた利用者は「気候変動や世界情勢の影響を受けながら、情熱を持って生産を続ける姿勢に敬服します」と積極的に利用したいと話した。「直に生産者の話を聞き、安心安全な食材を受け取れる私たちは幸せ者だと感じました」と、今後も交流の場への参加を希望する声もあった。
パルシステム静岡
県内鶏卵生産者の講演(パルシステム静岡)
静岡市の静岡県男女共同参画センターあざれあで、JAつくば市谷田部産直部会(茨城県)などの産地を招き52人が交流した。県内の鶏卵生産者による講演をはじめ、参加した14産地がそれぞれの地域や生産の特徴を紹介。紹介を受けてグループに分かれ、産地の食材を使用した弁当を囲みながら、いつも利用している商品をどのような思いで生産しているのか話を聞いた。
「生産者の熱い思いを知る貴重な機会でした」との利用者の声を受け、生産者は「天候に左右される苦労などを直接伝えられ良かったです」と感想を語った。
気候変動による猛暑や自然災害が作物や畜産物の生育に深刻な影響を与える中、生消協の各産地では、パルシステムの独自基準に則った、環境保全型農業を推進。生産者と消費者が直接協議を重ねて構築した、農薬削減などの生産基準を継続するには、これまで以上に消費者の理解と農産物利用による産地への応援が必要となる。
年間を通し、約2万人以上の利用者が国内各地を訪れ農業体験などをする産地交流に加え、生産者が利用者のもとを訪れ話し合うことで、持続可能な生産と消費を目指す。
対等な関係性から産直を発展
「パルシステム生産者・消費者協議会」は、生産者と消費者、パルシステムの3者による産直推進の協議の場として1990年に設立。パルシステムと商品取引のある産地のうち、農畜産物を生産する産地を中心に169産地と、パルシステムグループの11生協および専門会社が正会員として、水産関連の9産地が賛助会員として加入している(1月時点)。生産者も消費者も同じ「生活者」だという相互理解と、農産物売買の相反する利害を超えた連携を目的としている。
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