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【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】(154)リアルから「e」へ?2019年11月1日

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【三石誠司 宮城大学教授】

 最近、何度か続けて考えさせられることが起きた。少し時間をおき、頭を冷やして振り返ると日常生活の至る所に似たような現象を見ることができる。

 過日、ネットのニュースで、ソニー生命「中高生が思い描く将来についての意識調査2019」(対象は全国の中高生男女1000名〔中学生200人、高校生800人、3つまで複数回答可〕)を見た。

 男子の1位は「YouTuberなどの動画投稿者」(30%)、2位は「プロeスポーツプレイヤー」(23%)、3位は「ゲームクリエイター」(19%)、4位は「ITエンジニア・プログラマー」(16%)であり、女子は1位「歌手・俳優・声優などの芸能人」(18%)、2位(絵を描く職業〔漫画家・イラストレーター・アニメーター〕)、3位「医師」(14%)、そして4位が同率で「公務員」と「看護師」(12%)である。
 少し検索したところ、1970年当時の子供(小学校3年生)を対象とした「なりたい職業」の要旨を見つけた(「朝日新聞1970年11月2日」「レファレンス共同データベース」)。
 こちらの結果は、男子の場合、上位3位は、(1)エンジニア、(2)プロ野球選手、(3)サラリーマン、であり、女子は、(1)スチュワーデス、(2)デザイナー、(3)先生、であった。

 2つの調査は時代も対象(中高生と小学生)も異なるため、比較すること自体無理があるが、それでも幾ばくかの時代の空気を読み取ることが出来る。

 第1に、1970年の男子1位であるエンジニアは、「IT」という言葉が付いたものの、現在でも男子4位であり、何らかのモノを作り上げることは依然として魅力ある職業であるということがわかる。それが物理的なモノからデジタルの世界にシフトしたのであろう。
 第2に、今では「客室乗務員」あるいは「CA:キャビン・アテンダント」と呼ばれる「スチュワーデス」が、当時は女子1位であったことに歴史を感じる。ネットを検索してみると航空会社にもよるが、早くは1980年代後半から呼称は変わったようだ。
 この例に限らず、職業などに対する一般的な呼称の変化は、認識や価値観の変化、そして時代背景を反映しており非常に興味深い。筆者の関係分野では「お菓子職人」もかなり前から「パティシエ」に変わっている。なお、これよりはるか前に「スパゲッティ」はほぼ駆逐されて「パスタ」になったが、これは「スパゲッティ・ナポリタン」が好きだった筆者には悲劇としか言いようがない。
 最後に、第3として、スポーツ選手が魅力あることは同じでも、内容が「プロ野球選手」から「サッカー」など他のリアル・スポーツではなく、「eスポーツ」へ変化したことは注目に値する。「eスポーツ」は、簡単に言えばビデオゲームを用いた対戦だが、この市場規模は近年急拡大している。
 一般には、世界全体では過去2年間で倍増し1000億円市場に成長しただけでなく、今後2年間でもさらに倍増に近い伸びを示し、将来はオリンピック種目になる可能性も議論されているようだ。
 種目の多様性(スポーツ種目に加え、カードゲームやパズルなどもある)だけでなく、国内・国際大会も開催され、日本企業も複数参入しているが、まだまだ世界の潮流からは大きく遅れている。数人のチームを組んで相手の陣地を征服するゲームなどは全世界で1億人近いプレーヤーがいるだけでなく獲得賞金も高額なため、既にリアル・スポーツに引けをとらない巨大マーケットが形成されている。だからこそ、なりたい職業の上位にランクインしているという訳だ。

*  *  *

 さて、このコラムの主たる読者は恐らく50代以上であろう。「eスポーツ」については聞いたことはあっても実際にやったことがある人の割合となると極めて少ないと思う。
 「eスポーツ」に限らず、手元の端末で個々人が自由に意思決定を行い、それを全世界で実践できる時代には、世の中は気が付かないうちに大きく動くという恰好の事例である。



本コラムの記事一覧は下記リンクよりご覧下さい。

三石誠司・宮城大学教授のコラム【グローバルとローカル:世界は今】

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