人事2024 左バナー 
左カラム_シリーズ_防除学習帖
左カラム_病害虫情報2021
新聞購読申込 230901
左カラム_コラム_正義派の農政論_pc
左カラム_コラム_米マーケット情報_pc
左カラム_コラム_地方の眼力_pc
左カラム_コラム_食料・農業問題 本質と裏側
左カラム_コラム_昔の農村・今の世の中_pc
左カラム_コラム_花づくり_pc
左カラム_コラム_グローバルとローカル_pc
左カラム_コラム_TPPから見える風景_pc
左カラム_コラム_ムラの角から_pc
左カラム:JCA160_86
イソクラスト_フロアブル_SP
JA全中中央①PC
FMCセンターSP:ベネビア®OD

シンとんぼ(53)食の安全とは(11)毒性を考える2023年7月22日

一覧へ

令和3年5月12日に公表された「みどりの食料システム戦略」をきっかけに始まったシンとんぼは今、そもそも「食の安全」とは何かということを検証しようと試みている。現在、「毒性とは何か」をテーマにすえており、毒性を科学的にとらえて身近なものと比較しながら毒性を考えている。

前回、毒性を調べつくされている農薬と、何らかの健康被害を起こす可能性があるが詳細が分かっていない普通の食べ物に含まれている物質とを比較した場合、どちらが本当にリスクのあるものなのだろうかと述べた。

農薬は、害虫を含む我々昆虫、あるいは菌類などの病原菌、雑草にとってみれば確かに毒性物資に違いないが、体重が数グラムの害虫を駆除するために必要な量は極わずかな量であり、体重が害虫の数万倍も大きな人間にとっては全く問題のない量だろう。

といっても、これだとイメージがわかないと思うのでかなり乱暴だが具体例を示してみよう。

まず体重2gの害虫Mがいたとして、それを駆除する農薬Aをナスに散布した場合の有効成分付着量を1平方センチメートルあたり1マイクログラムとする(農薬によって異なるが実測でその位と言われている)。これが直径5㎝、長さ10㎝のナスに散布されると、ナス1本(表面積157平方センチメートルとする)あたりの農薬Aの有効成分付着量は157マイクログラムとなる。

害虫Mは農薬Aの1マイクログラムで駆除されるので、体重2gの害虫Mの致死量は体重1gあたり0.5マイクログラムである。かなり乱暴だが、体重1gあたりの致死量は人間も同じとすると、日本人の平均体重50kg(50,000g)の人の致死量は、50,000×0.5マイクログラム=25,000マイクログラムとなる。この量を農薬Aが散布されたナスで摂取しようとすると、ナス1本に付着している農薬Aの量は157マイクログラムなので、25,000マイクロg÷157マイクログラム=159本となる。農薬Aを散布したナス159本を一気に食べることで体重50kgの人の致死量に達する。

実際にナスを致死量に達する159本も食べることはまずないだろうし、農薬Aが付着したナスを3本程度食べても、それで摂取する農薬Aの有効成分量は3×157=471マイクログラム程度であり、致死量の約53分の1に過ぎない。なので、農薬が残留している野菜を通常の食べ方で食べても健康被害が出る心配は全くなく、しかも、流通している農産物の大半は残留農薬不検出なので、正しく農薬を使用して生産された農産物をバリバリ食べても健康被害が発生することはまずないだろう。

重要な記事

240401・シンジェンタ粒粒マイスター:右上長方形SP

最新の記事

クミアイ化学右カラムSP

みどり戦略

Z-GIS 右正方形2 SP 230630

注目のテーマ

注目のテーマ

JA共済連:SP

JA人事

JAバンク:SP

注目のタグ

topへ戻る