高市政権は台湾問題で窮地に【森島 賢・正義派の農政論】2026年1月13日
●対中国関係の悪化
高市政権が、対中国関係でつまずいている。いうまでもなく、台湾問題である。
中国は反発して、レアアースの輸出制限などで日本への圧力を強めている。日本は、そうかといって米国を頼りにできない。米国は、中国との良好な関係を維持したいからである。
今後、どうなるか。
●財界も困惑
高市政権を支えているのは、財界と、いわゆる極右派である。この2つの動向によって、高市政権の行方は決まるだろう。
財界はどうか。財界は、日中の関係悪化によって、これまで培ってきた経済関係が、大きく損なわれることを怖れている。巨大な中国市場を失うかもしれない。
その上、中国のレアアースの輸出制限は、日本経済に重大な損害を及ぼす。それが、専門家の共通した予想である。
そうなれば、高市政権の存立基盤である財界が離れるだろう。高市政権は立ち行かなくなる。
●極右派の離反
これまで高市政権を支えてきた、いわゆる極右派はどうか。
昨年末に決めた来年度予算の政府案は、軍事費をGDPの2%にする目標を前倒しする、という軍備拡張予算だった。
こうした軍拡政治を、いわゆる極右派の人たちが、こぞって賛成するか。頭をかしげる人たちも多いのではないか。高市政権から離反する人も出てくるだろう。
そうなれば、高市政権を支持する、もう1つの基盤も崩れることになる。
●トランプ大統領の関心はない
財界も離れ、極右派からも見放されたたら、米国を頼ればいい、というかもしれない。
だが、米国のトランプ大統領は、中国との友好関係を保ちたいと考えている。
「G2」と言ったり、「ドンロー主義」と言っているので、日中関係に深入りしないだろう。
日本は、いつまでも米国の下駄の雪になっている訳にはいかない。
●軍国主義は許さない
そうかといって、日本独自の武力で解決する力は、日本にはない。
仮にあったとしても、こうした軍国主義は、「・・・武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。」という平和憲法に違反している。だから、大多数の国民は、こうした軍国主義は許さないだろう。
高市政権は、いま、四面楚歌の状況にある。どうすればいいか。
●窮地から脱出する方法を探れ
高市政権が、あくまでも中国との対立を続けるなら、政権は先細りになるしかない。
だからといって、一国の最高責任者が、他国に膝を屈することはできない。
対立を解消し、窮地から脱出するには、その方向へ向けた外交交渉に力を入れるしかない。
だが、そうした人材が、いまの日本にはいないようだ。これは、積年の自公政権の、中国不信の政策の結果である。政権に諫言する、気骨のある政治家を育てなかった結果でもある。
いまからでも遅くない。そうした人材を早急に育てるしかない。
ここで、ひとことだけ言っておこう。「ゆ党」は、高市政権の軍拡予算に賛成するようだ。農業者や労働者は、刮目して見ている。
●衆議院解散は大吉か大凶か
先週末から、読売をはじめ報道各社は、高市首相が来週末に衆議院を解散する意向を固めた、と報道している。総務省は都道府県の選管に対して、その準備を進めるように連絡した、とも報道した。
選挙の争点は、現政権の軍拡路線と軍国主義の賛否である。だが、これを多くの報道機関は隠すだろう。しかし、隠しきれないだろう。
高市首相は、台湾問題などで隠しきれなくなって、つまずく前に伝家の宝刀を抜いて、国民に信を問うことにしたのだろう。
風雲は急を告げている。サイは振られたようだ。サイの目は吉と出るか、凶と出るかではない。大吉と出るか、大凶と出るかである。
(2026.01.13)
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