朝食に「パン」 20代より60代に多い2016年9月9日
日本政策金融公庫農林水産事業が7月に行った「平成28年度上半期消費者動向調査」で「食べること」への関心度や食生活の実態をまとめた。朝食の際、60代以上でパンを食べる人が増えた一方、20代でご飯を食べる割合が高いことがわかった。
日常生活での「食べること」に関心がある人は約8割で、そのうち「おいしいものを食べること」を関心がある理由と答えた人が56.9%だった。特に若い世代の回答が多く、年代が高くなると「栄養成分・機能成分」「いろいろな種類・味のものを食べる」ことに関心が高くなることがわかった。
食費は「増えている」と答えた人が31.6%で、「変わらない」が62.2%、「減っている」が6.3%だった。女性の方が、「増えている」と答えた人が多かった。
1日の食事を「朝昼晩3回」と答えた人は75.4%だった。理想の食事回数を「朝昼晩3回」と答えた人は82.4%だったことから、理想と実際の間に、ある程度かい離があると分析している。年代別では、20代が「昼晩2回」23.8%と朝食の欠食率が最も世代間の中で高かった。
◆主食は変わらず「ごはん」と「パン」
普段の朝食で主にどのようなものを摂っているか(複数回答可)について、主食では「ごはん」が62.2%、「パン」が58.1%だった。
年代別では20代が「ごはん」が63.3%と「パン」46.9%を上回った。60代では「パン」が63.6%、「ごはん」が55.0%と「パン」のほうが上回ったが、70代では「パン」が58.9%、「ごはん」が60.4%だった。
昼食での主食は「ごはん」が72.2%、「麺」が45.1%で、いずれも朝食より割合が高まる一方、「パン」が31.1%と大幅に低下した。
主菜では「魚介類」が30.0%、「豚肉」が26.9%だった。年代別では20・30代で「鶏肉」「豚肉」の方が「魚介類」より高い割合となっているが、60・70代では「魚介類」が高い割合となった。
夕食の主食は「ごはん」が85.7%で、性別や年代関係なく、他の品目より高い割合となった。
主菜では「魚介類」が59.3%と最も高く、次いで「豚肉」「鶏肉」「牛肉」と続いた。
夕食では他の時間帯ではほとんどなかった「酒類」が17.8%あった。これは男性・高年齢世代ほど高くなる傾向があった。
今後の摂取量についての変化を品目別に尋ねたところ、「ごはん」と「パン」については「変わらない」と答えた人が7割以上だった。
摂取量を増やしたい傾向があるのは、副菜の「野菜」「きのこ類」「海藻類」だった。
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