作文コンクール最優秀賞決定 「第19回JA女性組織フレッシュミズ全国交流集会」2015年10月29日
JA全国女性協議会は10月28日、29日の両日、東京都内で第19回JA女性組織フレッシュミズ全国交流集会を開催した。
集会実行委員の井手雅美委員長(鹿児島県JAさつま日置)は開会にあたって、フレッシュミズとの出会いなど自身の体験に触れたあと「専業主婦になり、何もかも失ってしまったように感じていた。フレッシュミズが希望の光だった」と、同じ悩みを共有できる仲間に出会えた喜びと、2日間続く集会に向けた意気込みを話した。
JA全中の加賀尚彦常務理事は挨拶で、8月の農協法改正やTPPの大筋合意などの大きな変化について触れた上で、「それぞれのJAが活発な活動をしないとならない。若い人の力を大切にしたい」とし、「頑張りましょう」と集まったフレッシュミズらを激励した。
その後、「咲き誇れ! フレミズ活動"わたしの一歩"」作文コンクールの最優秀賞1点、優秀賞2点を受賞したフレッシュミズによる朗読が行われた(別掲)。
またJA全中の米穀部総合課から、米消費の取り組みに関する情勢報告も行われた。
米の消費減少に関して、炭水化物を抜く食事制限ダイエットにより「お米を食べると太る」という消費者の間違った認識があることやパン食などの増加、米を研いだり炊飯器を洗うなど利便性に欠けるといった問題点をあげた。改善方法としてテレビ番組で正しい情報の発信やご飯を食べるダイエット等の普及活動を行っていることをアピールした。
会場のフレッシュミズからは「テレビで『わかりやすく、楽しく』(伝える)とは、実際にはどのように行うのか?」「資料を(自分の所属する)支部で配りたい」といった質問や要望があった。
このほか集会ではグループワークや講演が行われることになっている。
◆「心に残る作品が多かった」と榊田みどり氏
「咲き誇れ! フレミズ活動"わたしの一歩"」作文コンクールは、昨年まで組織活動を主とした審査基準で行われてきたが、今年は「フレッシュミズに参加して変わった自分」に審査の比重がかけられた。
審査を行った農業ジャーナリストの榊田みどり氏は「心に残る作品が多かった」と話し、個人の体験を綴った個性的な作品やJAとフレッシュミズの関係についての社会的視点の作品も見られたとした。
最優秀賞はJA阿蘇女性部高森支部フレッシュミズ(熊本県)の谷川充代さんの「笑顔あふれるフレッシュミズ」が受賞した。同作品は、谷川さんのフレッシュミズとの出会い、支部会長になった戸惑い、「子供」「お年寄り」「地域」のキーワードで活動を行い地域貢献や食と農の大切さを伝える活動が広がっていく様が、自身の成長とともに描かれている。
出産前のため欠席した谷川さんはビデオレターで「このような賞をいただけて嬉しく思っています。これからもフレッシュミズ活動を楽しくしていきたいと思っています」と話した。
優秀賞には、情報発信ツールとして「フレミズNEWS」の発行を始め、人とのつながりが広がっていく様子を描いた「出会い繋がれ! 我らの『フレミズNEWS』~フレミズ2年生 奮闘記~」JAやまがた女性部フレッシュミズ(山形県)大場ゆみ子さんと、ミニトマトの苗を通し感じた食農教育などについて書かれた「実りだしたミニトマト苗」JAふくおか八女フレッシュミズ筑後地区(福岡県)大野綾さんが決まった。
他、優良賞は次の通り(敬称略)。
▽「農乙女の挑戦~フレミズspica(スピカ)の小麦作り~」JAみなみ信州女性部(長野県) 大平良恵
▽「大切なことに気づかせてくれたフレッシュミズ活動」JA池田女性部(福井県) 松井朱美
▽「明るい未来へ~今私たちに出来ること~」JAひだフレッシュミズの会大野地区(岐阜県) 中井厚子
▽「フレッシュミズスマイルとともに~始まりは涙の役員就任から~」JA紀の里かがやき部会フレッシュミズの会"スマイル"(和歌山県) 仲岡可容
▽「『私らしく』をアンテナに」JAえひめ南鬼北支所フレッシュミズ部会(愛媛県) 高田昌子
※高田昌子さんの「高」は、正式には旧字です。
(写真)交流集会、挨拶するJA全中加賀常務理事、作文で最優秀賞を受賞しビデオレターで挨拶する谷川さん、参加したフレッシュミズら
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