あんぽ柿完全復活へ 震災前の75%めざす 伊達みらいが出発式2015年12月9日
JA伊達みらいは12月8日、あんぽ柿の出発式を行った。伊達地方特産のあんぽ柿は、東京電力福島原発事故後、加工を自粛し、生産量が激減していたが、25年から一部再開。再開3年目となる今年は震災前の75%の出荷を目指している。
福島県あんぽ柿産地振興協議会は12月8日、JA伊達みらいの梁川共選場で、今年産あんぽ柿の出発式を行った。これから出荷が本格化する。伊達地方のあんぽ柿は原発事故後、放射性物質の濃度が低い区域を「加工再開モデル地区」に設定し、GAP(農業生産工程管理)の導入、全量非破壊検査を条件に再開されている。
再開初年の25年の出荷量は128tで、事故前の1割以下で26年は225t。福島県はあんぽ柿発祥の地といわれ、2012年は誕生20周年の記念式典を予定していた。しかし原発事故で中止を余儀なくされ、今年の3月に産地の思いを込めてようやく開催にこぎつけた。 また今年から、加工再開モデル地区が伊達地方全域(伊達市・桑折町・国見町)に拡大されたことから出荷再開にはずみがついた。今年の目標は1157t、1500tあった事故前の約75%。今年のあんぽ柿は豊作で、品質もよく、生産者の期待が大きい。
なお、JA伊達みらいでは、平成28年3月竣工予定のあんぽ柿加工選別包装施設を梁川共選場に隣接して建設している。あんぽ柿の加工施設としては世界初で、毎年550t、伊達地方の生産量の約3分の1の加工・包装能力を持つ。
(写真)あんぽ柿の出発式(JA伊達みらい梁川共選場で)、検査の様子
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