農業・地域振興でドイツ議員と意見交換-JA全中2019年10月8日
ドイツ連邦議会の食糧農業委員会の訪日団が10日7日、JA全中の須藤正敏副会長を表敬訪問し両国の農業情勢などについて意見交換した。
ドイツ連邦議会食糧農業委員会の委員と意見交換するJA全中の須藤正敏副会長(左)
食糧農業委員会は日本の国会の農林水産委員会にあたるもので与野党の議員で構成されている。年に1回の海外視察を行っており、今年は日本を選び8名が来日した。
アロイス・ゲーリック委員長によるとドイツは2年続きで干ばつが続き、収量が極端に減ったが、農産物価格はそれほど上昇しなかったため小規模な農家が離農しているという。また、農薬使用などで新たに規制が決められ、時代にあったかたちでの営農していくことが求められている現状などを話した。
JA全中の須藤副会長は日本は食料自給率が37%にまで下がったことや、農業後継者が不足している現状などを話した。
意見交換では、安心・安全で気候変動に対応した品種改良の重要性や、食生活の変化への対応、新規就農の促進策などが話題になった。また、農村地域振興の取り組みも重要との認識で一致し、ドイツの再生可能エネルギー事業、日本からはJAの総合事業の展開による地域振興の取り組みなども話された。
ドイツを始めとするヨーロッパとは家族農業が多いことなど日本と共通する状況や課題を抱えていることから、JAグループも農業担当省庁や団体と密接に連携しており、2017年にはバイエルン州の農業大臣が全中を訪問している。
訪日団は10月10日に北海道のJA道東あさひを訪問しスマート農業の実践事例などを視察する予定だという。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(158)-改正食料・農業・農村基本法(44)-2025年9月6日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(75)【防除学習帖】第314回2025年9月6日
-
農薬の正しい使い方(48)【今さら聞けない営農情報】第314回2025年9月6日
-
【注意報】普通期水稲に紋枯病 県内全域で多発のおそれ 長崎県2025年9月5日
-
「適正な価格」の重要性 消費者に訴える 山野全中会長2025年9月5日
-
米価暴落防ぐ対策を 小泉農相に小松JA秋田中央会会長2025年9月5日
-
(451)空白の10年を作らないために-団塊世代完全引退後の「技術継承」【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年9月5日
-
【統計】令和7年産一番茶の荒茶生産量 鹿児島県が初の全国一位 農水省調査2025年9月5日
-
【統計】大豆生産費(組織法人)10a当たり0.7%増 60kg当たり1.6%増 農水省調査2025年9月5日
-
【統計】大豆生産費(個別)10a当たり0.8%増 60kg当たり10.7%減 農水省調査2025年9月5日
-
【統計】冬キャベツ、冬にんじんの収穫量 前年比2割減 農水省調査2025年9月5日
-
長野県産ナガノパープルのスイーツ「いっちょう」「萬家」全店で提供 JA全農2025年9月5日
-
『畜産酪農サステナビリティアクション2025』発行 JA全農2025年9月5日
-
「国産シャインマスカット」全国のファミリーマートで販売 JA全農2025年9月5日
-
「わたSHIGA輝く国スポ2025」参加の広島県選手団へ清涼飲料水贈呈 JA共済連広島2025年9月5日
-
「いちはら梨」が当たるSNS投稿キャンペーン実施中 千葉県市原市2025年9月5日
-
猛暑対策に高性能遮熱材「Eeeサーモ」無料サンプルも受付 遮熱.com2025年9月5日
-
農機具王とアグリスイッチ 構造再編をチャンスに「週末農業プロジェクト」始動2025年9月5日
-
鳥インフル ハンガリーからの生きた家きん、家きん肉等の一時輸入停止措置を解除 農水省2025年9月5日
-
旬の巨峰を贅沢に「セブンプレミアム ワッフルコーン 巨峰ミルク」新発売2025年9月5日