資材高騰 苦境の現場の声を政策提言 JA全青協新執行部2022年5月20日
JA全青協(全国農協青年組織協議会)は5月19日に第69回通常総会を開き、佐藤崇史会長ら新執行部が発足し20日に記者会見を開いた。
左から都倉副会長、佐藤会長、稲村副会長
佐藤会長は今年度のスローガンを「我々の活動の先にわれわれの成長がある。成長の先に明るい農業、農村がある」を掲げたと話し、学習を通じて盟友が「日本の農業、農村を引っ張っていける存在に成長していくこと支援する」と意気込みを語った。
12年目を迎えたポリシーブックによる政策提言活動にさらに力を入れるとともに、第29回JA全国大会で決議した「次世代総点検運動」に盟友が積極的に参加し、地域の未来をしっかり議論することが「自らの成長につながる」と強調した。
稲村政崇副会長は「スローガンのもと一丸となって進み、JA青年組織の成長を支えていきたい」と話し、都倉貴博副会長は「ポリシーブックを通じて学ぶ姿勢を理解し、盟友が経営を見直すきっかけづくりもしていきたい」と抱負を話した。
生産現場は資材価格の高騰に苦しむ。
佐藤会長は「自分たちでできる範囲は超えている、何とかしてくれという悲鳴が上がっている。これを政策提言につなげ納得できるまで何回も行っていきたい」と述べた。
今後の農政については、「再生産が可能になる政策と、食料自給率をしっかり上げていくことが大事で、われわれには国内農業の力で国民の食卓を支えるという気持ちがある」と述べ、「(国内農業が大切なことを)消費者が理解することが大事」「過疎の中山間地域に人が住む農地や山に手を入れていることがどんな意味を持っているのか。自分たちも発信するが、国策として理解醸成を図るべきだ」と強調した。
○新執行部のメンバー
会長:佐藤崇史(JA江刺青年部)
副会長:稲村政崇(JA北いしかり青年部)
副会長:都倉貴博(JA兵庫南青壮年部)
理事:折笠明憲(JA福島さくら青年連盟)
理事:八高啓輔(JA北群渋川青年部)
理事:北川敏匡(JAいがふるさと青年部)
理事:渡邉幸浩(JA京都市青壮年部)
理事:武内誠(JAYOUTH広島市)
理事:前原祐樹(JAいぶすき青年部)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(146)-改正食料・農業・農村基本法(32)-2025年6月14日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(63)【防除学習帖】第302回2025年6月14日
-
農薬の正しい使い方(36)【今さら聞けない営農情報】第302回2025年6月14日
-
群馬県の嬬恋村との国際交流(姉妹)都市ポンペイ市【イタリア通信】2025年6月14日
-
【特殊報】水稲に特定外来生物のナガエツルノゲイトウ 尾張地域のほ場で確認 愛知県2025年6月13日
-
【注意報】りんごに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 岩手県2025年6月13日
-
SBS輸入 3万t 6月27日に前倒し入札2025年6月13日
-
米の転売 備蓄米以外もすべて規制 小泉農相 23日から2025年6月13日
-
46都道府県で販売 随意契約の備蓄米2025年6月13日
-
価格釣り上げや売り惜しみ、一切ない 木徳神糧が声明 小泉農相「利益500%」発言や米流通めぐる議論受け2025年6月13日
-
担い手への農地集積 61.5% 1.1ポイント増2025年6月13日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】生産者米価2万円との差額補填制度を急ぐべき2025年6月13日
-
井関農機 国内草刈り機市場を本格拡大、電動化も推進 農機は「密播」仕様追加の乗用田植え機「RPQ5」投入2025年6月13日
-
【JA人事】JA高岡(富山県)松田博成組合長を新任(5月24日)2025年6月13日
-
【JA人事】JAけねべつ(北海道)北村篤組合長を再任(6月1日)2025年6月13日
-
(439)国家と個人の『食』の決定権【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年6月13日
-
「麦とろの日」でプレゼント 東京のららぽーと豊洲でイベントも実施 JA全農あおもり2025年6月13日
-
大学でサツイマイモ 創生大学と畑プロジェクト始動 JA全農福島2025年6月13日
-
JA農機の成約でプレゼントキャペーン JA全農長野2025年6月13日
-
第1回JA生活指導員研修会を開催 JA熊本中央会2025年6月13日