盛岡市補助事業活用 ベアレン醸造所が「盛岡りんごドライシードル」開発2026年2月16日
岩手県盛岡市が、補助事業により令和7年度に支援している株式会社ベアレン醸造所は、盛岡りんごを100%使用した新商品「ベアレン Our Hour 盛岡りんごドライシードル」を2月2日に発売した。
新商品「ベアレン Our Hour 盛岡りんごドライシードル」
「ベアレン Our Hour 盛岡りんごドライシードル」の開発は、拡大するシードル市場を活用することで、盛岡りんごの魅力を県内外へ広く発信し、農産物の付加価値向上と地域ブランドの認知度向上を目指したもの。ベアレン醸造所は、岩手県内で最も多くのシードルを生産しており、10年以上にわたり培ってきた果実酒製造のノウハウを惜しみなく注ぎ込んだ。地元農家から直送された完熟りんごを一つひとつ丁寧に搾汁し、土地が育てた個性などありのままの「テロワール」を最大限に引き出し、フレッシュでドライな味わいの微発泡ワインに仕上げている。
原料となる盛岡りんごは、本州で最初に栽培が始まった歴史を持ち、現在も県内最大の生産量を誇る盛岡市の特産品。内陸性気候特有の寒暖差により、糖度と酸味のバランスに優れた香り高いりんごに育つ。収穫時期を遅らせて樹上で完熟させるため、蜜が入りやすくジューシーになる一方、長期保存が難しいという側面もあるが、今回の商品開発により豊かな味わいを損なうことなく新たな形で全国へ届けることが可能になった。
商品は北山工場直売所(盛岡市)、ベアレン Web ショップ、岩手県内スーパー、酒販店、百貨店、アンテナショップなどで7500本限定で販売中。
「盛岡りんごドライシードル」開発の背景
盛岡市の農業生産額は県内2位、東北管内5位で、岩手県の県庁所在地であるとともに農業生産地としての役割も担っている。一方で、農家数は急激に減少し、高齢化と後継者不足も深刻化。農家の減少は一次産業の衰退だけではなく、鳥獣被害の増加など生活環境の悪化にもつながることから、生産面とともに消費の側面からも農業振興を図り、農業の持続的な発展を目指す必要がある。
盛岡市では令和6年度末に策定した「第2期もりおかの食と農バリューアップ推進戦略」に基づき、農畜産物の高付加価値化と需要拡大を推進。生産者・事業者・消費者が一体となって地域の食を盛り上げる「美食王国もりおか」の実現を目指している。

令和7年度からは、農業と他産業の連携の一環として、「美食王国もりおかイノベーション事業補助金」を開始。この補助事業は、盛岡市の豊かな農畜産物を活用し、新商品の開発や販路の拡大を行おうとする市内外の事業者への支援を行うもので、盛岡産農畜産物の利用拡大とその産地としての認知度向上を目指している。
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