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(479)新しい職場と小さな異文化体験【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2026年4月3日

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 2026年3月31日に20年間勤務した宮城大学を退職し、4月1日からは東京の実践女子大学に新設された食科学部食科学科での勤務が始まりました。

 大学卒業後に入会したJA全農では数年おきに人事異動があり、21年11か月の勤務期間中に国内外を含めた定期的な環境変化(転勤)を体験してきた。次の職場の宮城大学では、所属部局の名称は途中で変更されたが実質的には同じ部局で落ち着いて仕事が継続できた。45歳から65歳までの20年間である。概ね20年を人生における1つのステージと考えれば、最初は親元、次が全農、その次が宮城大学、そして4月1日からは実践女子大学である。最後は年齢的にも70歳までの期間限定だが、それだけに集中できそうだ。

 さて、新しい職場環境というのはいくつになってもさまざまな面で多くの気づきを与えてくれる。各職場にはそこで蓄積されてきた文化があり、その微妙な違いが新参者には期待と不安を含めた心地よい刺激を与えてくれるからだ。

 最初に感じるのはコミュニケーション様式の微妙な違いである。どこまでが口頭で、どこまでが文書か、などは組織により異なる。同じ文書化でも紙は伝統的な方法だが、現代では多くが組織内のネットワークに一定の制限付きの電子ファイルで共有されている。そこにアクセスできなければ基本的な行事予定すらわからない。慣れれば早いが、それまでは大変である。自分が大学生の頃には、60代の方々が朝からパソコン画面で仕事をするなど想像もできなかった。

 さらに興味深いのは組織ごと、職場ごとに「常識」が異なる点である。予算項目ひとつでも、同じ名称が示す範囲が微妙に異なる。こうした点では「翻訳」能力が試される。表面上の言語だけでなく、価値観や文脈が含まれるから最初は戸惑う。不思議なもので外から来た新参者には、しっかりと組織にソフトランディングするためのさまざまな橋渡し役が必ず存在する。そうした相手との日常の会話や行動を通じ、一種の異文化交流が始まる。

 単純な例だが、現代の大学の講義は多くの場合、スライドが用いられる。そのスライドを投影するために各教室に備えられている機械類の操作方法が異なる。携帯でいえばiPhoneとAndroidの違いのようなものだ。これらはおそらくすぐに慣れる。だが、実はその「すぐ」が意外と重要であり、不安要素となる。学生の出欠確認方法なども一例である。筆者の学生時代には、授業開始直後に直接教員から出欠を取られた。自分が大学教員になってからは、当初は紙のコメントカード、コロナ禍以降はオンラインでの確認である。それもMicrosoft Formsを使用していたが、大学によってはGoogle Classroomであり、今度はmanabaやresponになった。似たような仕組みだが、それぞれ微妙に仕様が異なる。

 新入社員・職員などは親切な橋渡し役を通じて、あるいは個別の仕事の試行錯誤を通じて組織内の人間関係や非公式なネットワークを少しずつ習得する。その過程で、異なる文化がうまくかみ合えば、新組織への同化が進展するわけだ。経費の申請、日常の小さな報告、出張の計画、それまでの組織と微妙に異なる方法を習得する過程で、意図せぬ摩擦が発生することもある。その渦中は大変だが、修復の過程でまた新たな組織内での人間関係や信頼が醸成される。

 組織Aと組織Bを比較して、どこが違うという形で列挙するのは初歩的な方法のひとつであろう。単純な差異の列記は一見わかりやすいし頭の整理にはなる。だが実生活ではあまり役に立たない。むしろ、現実に求められるのは、違いに直面した場合にどう処理するか(翻訳・調整・再解釈など)である。多くの新入社員と同様に、筆者もこれからしばらくは、先月までは無意識に実施していた個別の細かい作業について、あらためて現実の処理能力を求められることになる。

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