受賞者15人 さらなる活躍を 第44回農協人文化賞2023年12月6日
第44回農協人文化賞は11月30日に表彰式と特別講演、記念パーティを開いた。関係者が集い受賞者の功績を讃えるとともに、農協運動の発展にお互いが尽力することを仲間と誓い合った。
表彰式と記念パーティでは来賓から受賞者に祝辞が送られた。
JA全農の竹本尚史常務は経済事業部門受賞者の功績を讃えた。
JA全農 竹本尚史常務
岩手県の全農岩手県本部の小野寺敬作前運営委員会会長について「強固なJAの経営体制の確立が必要だと認識、県の自己改革の模範となるとともに、常に農家に寄り添う大切さを役職員に発信してきた」と強調した。
また、滋賀県のJAレーク伊吹の中尾一則経営管理委員会会長について、専任TACの導入によって担い手からの評価を高めJA利用を広げたことや、米の全量買い取りなどの先駆的な取り組みを紹介し「優れたリーダーシップの発揮で農家組合の所得向上や地域社会の発展に重要な役割を果たした」と讃えた。
JA共済連 村山美彦専務
JA共済連の村山美彦専務は共済事業部門で受賞した茨城県のJA水郷つくばの池田正組合長について、営農指導員のほか共済推進、資産管理など幅広い分野で活躍してきたことや、共済事業のエリア戦略のモデルJAとして先駆者として実績を上げたことなどを紹介し「先見の明を持ち、豊かで安心して暮らすことのできる地域社会づくりに貢献してきた」と述べた。
JA全厚連 中村純誠理事長
JA全厚連の中村純誠理事長はJA厚生連病院が新型コロナウイルス感染者の国内初事例の治療にあたるなど、コロナ禍のなかで「地域医療の最後の砦」として事業を推進してきたことなどを紹介したうえで、今回、厚生事業部門で受賞したJA広島厚生連の田妻進尾道総合病院の名誉院長について医師不足の地域医療の崩壊を食い止めるための先頭に立って医師派遣などの実績を挙げたことを讃えた。
農林中央金庫 北林太郎理事兼常務執行役員
農林中央金庫の北林太郎理事兼常務執行役員は信用事業部門で受賞した北海道のJA鹿追町の木幡浩喜組合長について、クミカンと呼ばれる組合員勘定制度で把握した経営分析、経営支援の取り組みが特徴で、この高度なコンサルティングの仕組みづくりに「組合長自ら先頭に立った」と讃えた。また、愛知県のJAみどりの小島教正組合長について、同JAが力を入れている資産管理サポートで「組合員に献身的な取り組みをしてきたほか、各部門長を中心に闊達な意見交換を行う横串会議を設置するなどJAの総合力発揮に尽力」と讃えた。
JA全中 福園昭宏常務
その後の記念パーティでJA全中の福園昭宏常務は「農協運動の仲間達が贈ることに意味があり、長年運動を引っ張ってきたみなさんが表彰することことに意義がある」と述べるとともに「課題が山積するなか食料・農業・農村基本法の見直しと関連施策の検討が本格的に始まり、懸案であったJA自己改革も現場のみなさんの力で一旦の区切りを迎えた。そのなかで、この秋、新しい時代を切り拓くという意味で(来年開催の)第30回JA全国大会の議案策定に入った」と述べ関係者での議論の高まりを期待した。
協同組合懇話会 岡山信夫事務局長
協同組合懇話会の岡山信夫事務局長は「体験を発表を聞き、受賞者のみなさんが地域の課題に真正面から取り組んでいることが本当によく分かるとともに、全国に仲間がいる強みを実感した。JAグループに強み」などとあいさつした。
JA全農 八木岡努副会長
その後、八木岡努JA全農副会長が乾杯の音頭を取り、「受賞者のみなさんは明日からさらなる活躍を」とエールを贈った。
日本労働者協同組合連合会 古村伸宏理事長
また、昨年同賞特別賞を受賞した日本労働者協同組合連合会の古村伸宏理事長は「受賞が縁になり各地の農協の方と話をする機会が格段に増えた」と語るともに、労働者協同組合法施行から1年経った現在、64の労働者協同組合が全国で設立されていることを紹介した。「新しい自分たちなりの働き方、自分たちの地域を作っていくための仕事を興そうという趣旨で、1つ1つは小さいが多種多様な労働者協同組合が誕生している。たとえば、東京では歯科医師たちがワーカーズコープを立ち上げようとしている。インパクトはまだまだ乏しいが、地域のため、社会がよくなるために働きたいというニーズに応えて副業というかたちの参加者が多く、本業を持ちながらワーカーズコープをつくる人が増えている。若い人に広げていきたい」などとあいさつした。
農協協会 熊谷健一副会長
記念パーティは最後に農協協会の熊谷健一副会長が中締めのあいさつを行い、受賞者に向けて「それぞれの体験を次の世代に繋いでほしい」などと述べた。
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