2023年度は1.2%成長 24年度は0.4%成長 12月見通しを下方修正 農林中金総研2024年2月21日
農林中金総研は2月20日、2023年~25年度の経済見通しを発表した。昨年12月時点の見通しよりも経済成長率を下方修正した。
農林中金総研は1月~3月期もインバウンド需要は底堅く推移するとみるが、物価高による消費の低迷が続くほか、欧州、アジアなど世界経済の減速で輸出が低調に推移すると予測している。
さらに一部の自動車メーカーの生産停止の影響も手伝って、経済成長率は前期比年率▲0.2%と3期連続のマイナスが見込まれるという。24年1月の新車販売台数はダイハツ工業の認証不正問題で前年比▲10.8%と17か月ぶりの減少となり、2月も豊田自動織機の認証不正による生産停止の影響が出ることが予想されている。その結果、23年度は1.2%成長となると予測、昨年12月時点の1.4%成長予測から下方修正した。
24年度に入ってからは金融引き締めを続ける欧米経済の減速傾向が続くため、輸出・生産活動はその影響を受けると見込む。また、消費者物価は鈍化するが、賃金の伸びを上回った状態からは抜け出せず、民間消費は盛り上がりを欠くと予想、国内景気は足踏みが続くとみる。10月~12月期の雇用者報酬は、名目ベースでは前年比1.7%と11期連続のプラスだったが、実質ベースでは同▲2.0%と8期連続のマイナスとなった。
先行きは24年6月に所得税・住民税減税が実施されるほか、24年度半ば以降は実質所得のマイナスが解消されることが見込まれ、民間消費は徐々に回復傾向を強めると予想している。民間最終消費支出は23年度は前年度比▲0.5%と3年ぶりに減少するが、24年度は同0.6%、25年度は同1.6%と持ち直していく予測をしている。
ただし、24年度は発射台が低いこともあり経済成長率は0.4%成長へ鈍化すると見込んでいる。
一方、25年度は民間需要が牽引するかたちでの景気回復が継続し、後半にはGDPギャップもプラス転換が見込まれることから1.2%成長を予測している。
重要な記事
最新の記事
-
米の価格 18週ぶりに下落 5kg4214円2025年5月13日
-
37年ぶりの国主催の国際園芸博 国民全員が「農」を考える契機に(2)つなぐ「国民皆農」運動に 千葉大学客員教授・賀来宏和氏2025年5月13日
-
農業犠牲の交渉 「到底受け入れられない」 全中が緊急要請決める2025年5月13日
-
【JA人事】JA北はるか(北海道)小林治雄組合長を再任(4月15日)2025年5月13日
-
【JA人事】JA魚沼(新潟)新会長に久賀満氏(4月26日)2025年5月13日
-
【JA人事】JAほこた(茨城)新組合長に菅谷正氏(4月26日)2025年5月13日
-
【JA人事】JAそらち南(北海道)山本博行組合長を再任(4月4日)2025年5月13日
-
備蓄米仕入に共同購買事業を開始する小売組合【熊野孝文・米マーケット情報】2025年5月13日
-
大阪・関西万博に出展 日本の林業の今と未来を感じる体験型展示 林野庁2025年5月13日
-
Wismettacフーズ 農水省「令和6年度サプライチェーン連結強化緊急対策」補助事業者に採択2025年5月13日
-
高校生が育てた「とちぎ和牛」17日から限定販売 JA全農とちぎ2025年5月13日
-
【農業協同組合研究会】5月31日に研究大会 「令和の米騒動」「トランプ関税」で新基本計画の課題を問い直す2025年5月13日
-
熊本・JA菊池の春ニンジンが出荷本番 甘みたっぷり、日量30トン出荷へ2025年5月13日
-
ローソン「新潟美味しいもの巡り」新潟の味を楽しめる10品を発売2025年5月13日
-
やさと菜苑・JAやさとと農福連携の取り組み開始 東都生協2025年5月13日
-
ダイズの生産向上へ 岡山大と中森農産が共同研究 新たな栽培法や品種を育成2025年5月13日
-
コルテバと協業 窒素固定菌「ユートリシャN」を全国展開 片倉コープアグリ2025年5月13日
-
「inPROTEINすっきりマンゴーオレ風味」13日に新発売 森永乳業2025年5月13日
-
高信頼性放熱ベース板「アルシンク」生産設備増強を決定 デンカ2025年5月13日
-
「若手畜産家と青森県産牛を味わう会」開催 あおもりインターナショナルファーマーズブランド推進協議会2025年5月13日