JA全中山野徹会長が辞意表明 システム開発の損失で引責 26年3月の臨時総会で交代へ2025年8月1日
JA全中の山野徹会長は8月1日、JA向け事務システム「新コンパス」開発で膨らんだ損失の責任を取り、辞任する意向を表明した。2026年3月に開かれる臨時総会での交代を予定しており、1日の記者会見で説明した。
2026年3月で辞任する意向を表明したJA全中の山野徹会長
山野会長は「全中が進めてきた新コンパス(JAの内部向けシステム)事業の損失発生に端を発した諸課題」を「自分自身の判断」で引き受ける形で、引責辞任を表明した。
山野会長はこれまで「職責をまっとうして難局を乗り切っていくことが私に課せられた責任である」としてきたが、「事業損失の処理に一定のめどが付いた」と判断。今後は、2026年3月の臨時総会でJA全中刷新プランを決定し、新しい体制で進めていく考えを示した。「刷新プランの実現は新しい方にけん引していただくことになるが、それまでは全中会長としての職責をまっとうしたい」と語った。
「新コンパスの損失を埋めるためJAビルのフロアを売却する」という一部報道については、「JAビルの流動化も選択肢に会員から意見をうかがっているが、売却を決定した事実はない」とした。
山野会長は「全中全体の事業の総点検を行っている。真に会員から必要とされる全中をめざし、責任を持って方向性を決めていく」とも述べた。
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