農林水産物輸出額 過去最高の7452億円-27年2016年2月2日
農林水産省は2月2日、平成27年の農林水産物・食品の輸出額(速報値)を発表した。3年連続で最高額を更新し前年比で1335億円増え7452億円(21.8%増)となった。
政府は農林水産物・食品の輸出を平成32年に1兆円とする目標を掲げ28年に7000億円とする中間目標を立てていたが、これを前倒しで達成した。
25年に5000億円を突破して以降、26年は6000億円台、27年は7000億円台突破となった。
このうち農産物は4432億円。りんご(86億円→134億円、+55%)、牛肉(82億円→110億円、+34.6%)、緑茶(78億円→101億円、+29.6%)とこの3品目は初めて100億円台となった。
◆米の輸出、56%増
また、米は4516tから7640tへ69.2%も伸びた。金額でも14億円から22億円へと56.4%伸びた。切り花も3億円から5億円へと50.4%と大きく伸びた。
輸出額上位の国・地域は(1)香港(1794億円、総額に占める割合24.1%)、(2)米国(1071億円、同14.4%)、(3)台湾(952億円、同12.8%)、(4)中国(839億円、同11.3%)、(5)韓国(501億円、同6.7%)となっている。アジアの国向けが輸出総額の約4分の3を占め、北米15.7%、欧州6.3%となっている。
国別の1位品目は、香港=真珠(251億円)、米国=ホタテ貝(127億円)、台湾=たばこ(130億円)、中国=ホタテ貝(242億円)、韓国=アルコール飲料(ビール49億円、日本酒14億円)などとなっている。
主な品目別の輸出国上位は「米」は(1)香港、(2)シンガポール、(3)中国。日本酒は(1)米国、(2)香港、(3)韓国など。日本酒は+21.8%伸びて140億円となった。
青果物では「りんご」は(1)台湾、(2)香港、(3)中国、「ながいも」は(1)台湾、(2)米国、(3)シンガポールの順。「牛肉」は(1)香港、(2)米国、(3)カンボジア、「緑茶」は(1)米国、(2)ドイツ、(3)シンガポールとなっている。
日本食を象徴する品目として「しょう油」(52億円→62億円、+19.5%)と「味噌」(25億円→28億円、9.6%)も伸びた。
林産物では丸太が金額で36.6%伸びた。輸出額の61%を中国が占める。
ほとんどの品目が前年より増えたが、中国向けの盆栽輸出が減少したことから花きは▲3.9%となった。水産物のうち「さけ・ます」は国内の不漁のため▲37.0%となった。 輸出額の増加は円安による見かけ上のものとの見方もある。
これに対し農林水産省は▽食品輸出は円建ての代金決済がほとんど(82.1%:ジェトロ調査)、▽輸出数量は着実に伸びている、▽日本産食品は一般に価格より品質で選ばれていることを指摘し「輸出額の増加は実需の高まりによる影響」だとしている。
重要な記事
最新の記事
-
会長に中嶋康博氏を選任 食料・農業・農村政策審議会2025年10月29日 -
10月31日に食糧部会 新委員で審議 農水省2025年10月29日 -
GREEN×EXPO 2027開催まで500日 出展概要・大型協賛を公表 2027年国際園芸博覧会協会2025年10月29日 -
「出張!値段のないスーパーマーケット」大阪・梅田に開店 農水省2025年10月29日 -
石川佳純の卓球教室「47都道府県サンクスツアー」青森県で開催 JA全農2025年10月29日 -
岩手県新ブランド米「白銀のひかり」デビュー ロゴマークを初披露 JA全農いわて2025年10月29日 -
茶畑ソーラー営農型太陽光発電でバーチャルPPA契約 JA三井エナジーソリューションズ2025年10月29日 -
基腐病に強い赤紫肉色のサツマイモ新品種「さくらほのか」を育成 農研機構2025年10月29日 -
サツマイモ基腐病に強い 沖縄向け青果用紅いも新品種「Hai-Saiすいーと」育成 農研機構2025年10月29日 -
アイガモロボ(IGAM2)環境省の二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金の対象機械に認定 井関農機2025年10月29日 -
2025年度JA熊本県青壮年部大会開催 JA熊本中央会2025年10月29日 -
鳥インフル 米ジョージア州などからの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年10月29日 -
鳥インフル 英国からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年10月29日 -
SNSで話題 ライスペーパーレシピ本『ケンミンぼうやに教わる ライスペーパーレシピ』発売2025年10月29日 -
2025年度JCSI調査 生命保険部門で「顧客満足度」9度目の1位 CO・OP共済2025年10月29日 -
東京農業大学「第二回スマート農業・ロボティクス研究シンポジウム」開催2025年10月29日 -
地産全消「野菜生活100 本日の逸品 茨城県産紅ほっぺミックス」新発売 カゴメ2025年10月29日 -
自律走行AIロボット「Adam」北海道で展開 住商アグリビジネスがPRパートナーに 輝翠2025年10月29日 -
ファームエイジと連携 放牧農家における脱炭素を促進 Green Carbon2025年10月29日 -
ハレの日の食卓を彩る「旬を味わうサラダ 紅芯大根やケール」期間限定発売 サラダクラブ2025年10月29日


































