指定団体廃止に反対-自民党が決議2016年4月14日
自民党の農林水産戦略調査会、農林部会、畜産・酪農小委員会は4月14日の合同会議で規制改革会議の指定生乳生産者団体廃止の提言について反対する考えで決議を行った。
「規制改革に関する指定生乳生産者団体制度についての申入れ(決議)」では、生乳は腐敗しやすく、日々、また季節ごとに供給・需要とも変動する特性があることから、指定団体の果たしている▽乳業メーカーとの交渉、▽条件不利地域を含む集乳の引き受けや集送乳の効率化、▽価格の高い飲用乳と安い加工原料乳の調整などの機能を引き続き堅持することが必要である、と強調した。
そのうえで、指定団体制度の仕組みはわが国の酪農を将来にわたって発展させていくうえで重要な制度で、「その廃止はわが国酪農に大きな混乱をもたらすことが懸念される」として、規制改革会議の現行の指定団体制度は廃止するという提言は「消費地から遠い零細な酪農家や離島の酪農家に与える影響や飲用向けに供給が偏ることによる需給の混乱等について十分に検討がされているとは考えられず、このような不十分な検討状況の下で制度を廃止するという結論を出すことは、受け入れられない」と決議した。
同日、森山農相に申し入れるとともに、河野規制改革担当大臣にも申し入れる。
同日の部会で西川公也農林水産戦略調査会長は「めざすのは酪農家の所得増加。指定団体の廃止には反対が共通認識。ただ、どう改革していくかは議論する」と述べた。
具体的に上げた論点は▽乳価交渉力の強化、▽中間コストの削減、▽物流コストの削減など。乳価交渉力の強化では、現在、加工原料乳生産者補給金単価が決定した後に乳業メーカーと交渉する仕組みになっていることなども検討していくという。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(150)-改正食料・農業・農村基本法(36)-2025年7月12日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(67)【防除学習帖】第306回2025年7月12日
-
農薬の正しい使い方(40)【今さら聞けない営農情報】第306回2025年7月12日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 茨城県2025年7月11日
-
【注意報】斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 新潟県2025年7月11日
-
【注意報】果樹に大型カメムシ類 果実被害多発のおそれ 北海道2025年7月11日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 福島県2025年7月11日
-
【注意報】おうとう褐色せん孔病 県下全域で多発のおそれ 山形県2025年7月11日
-
【第46回農協人文化賞】出会いの大切さ確信 共済事業部門・全国共済農協連静岡県本部会長 鈴木政成氏2025年7月11日
-
【第46回農協人文化賞】農協運動 LAが原点 共済事業部門・千葉県・山武郡市農協常務 鈴木憲氏2025年7月11日
-
政府備蓄米 全農の出荷済数量 80%2025年7月11日
-
【'25新組合長に聞く】JA加賀(石川) 道田肇氏(6/21就任) ふるさとの食と農を守る2025年7月11日
-
【'25新組合長に聞く】JA新みやぎ(宮城) 小野寺克己氏(6/27就任) 米価急落防ぐのは国の責任2025年7月11日
-
(443)矛盾撞着:ローカル食材のグローバル・ブランディング【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年7月11日
-
【2025国際協同組合年】協同組合の父 賀川豊彦とSDGs 連続シンポ第4回第二部2025年7月11日
-
米で5年間の事前契約を導入したJA常総ひかり 令和7年産米の10%強、集荷も前年比10%増に JA全農が視察会2025年7月11日
-
旬の味求め メロン直売所大盛況 JA鶴岡2025年7月11日
-
腐植酸苦土肥料「アヅミン」、JAタウンで家庭菜園向け小袋サイズを販売開始 デンカ2025年7月11日
-
農業・漁業の人手不足解消へ 夏休み「一次産業 おてつたび特集」開始2025年7月11日
-
政府備蓄米 全国のホームセンター「ムサシ」「ビバホーム」で12日から販売開始2025年7月11日