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農作物 広範囲で冠水-台風19号 被害調査急務2019年10月16日

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 台風19号の豪雨による河川の決壊などで東北から関東、甲信越、東海にかけて広範囲で農産物が冠水するなど大きな被害が出ている。農林水産省は10月15日に5回目となる緊急自然災害対策本部を開き、江藤農相は地方農政局に「きめ細かい調査を」と指示した。

15日の農林水産省緊急自然災害対策本部の会合15日の農林水産省緊急自然災害対策本部の会合

 江藤農相は地方農政局に対して「水系別の地域農業の実態に加え、農業共済への加入状況も含め、農家の経営に踏み込んだ被災状況について被災者に寄り添いきめ細かく調査を」と指示した。
 15日午前5時現在のまとめでは、農地・農業用施設関係では、東北、関東、甲信越を中心に16県で農地109か所、農業用施設145か所で被災が報告されている。
 農産物の被害では果実(柿、ミカン、リンゴ、西洋なしなど)の枝折れ、落果、傷果。水稲、大豆、ハトムギの冠水被害、ソバの倒伏被害が報告されている。
 野菜では(キャベツ、ネギ、トマト、サツマイモなど)のハウスやほ場の冠水、表土流出、倒伏等がみられる。
 花きでは(ダリア、シクラメン、リンドウなど)浸水被害。ビニールハウスの損壊、捲れなどは広範囲で起きている。
 畜産では家畜(牛、豚、鶏)の溺死、停電による熱死、感電死、生乳破棄の被害が出ている。
 農林水産省は被災地へのプッシュ型食料支援を実施。28万7000点を用意し15日までに6万8000点が被災地の避難所などに届けられた。
 また被害の大きい市町村に職員も派遣し被災者のニーズ把握に務める。

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