地域における気候変動適応(果樹)のセミナー 農水省2020年1月30日
農林水産省は、長期的な視点が必要になる果樹の適応策について、地域での気候変動適応の実践をすすめていくため、関東地域、中国四国地域、九州・沖縄地域でセミナーを開催する。
農水省は「農林水産省気候変動適応計画」(平成30年最終改定)に基づき、気候変動が地域に与える影響の予測と、気候変動に対する適応策の開発・普及などに取り組んでいる。
農林水産業は、気候変動の影響を受けやすい分野だが、適応策を実践することで気候変動による被害を軽減・回避すると同時に、気温の上昇による栽培地域の拡大、新品目の導入など将来の産地形成やブランド戦略に役立てることができる。
しかしながら、農林漁業者や関係者が気候変動適応策を実践するには、将来の気候条件や適応策の効果についてのデータが不足していることなど課題がある。
今回、農水省が開催するセミナーでは、長期的な視点が必要となる果樹について、適応策を実践するメリットを関係者が共有するため、研究や先行事例が紹介される。また、地域における適応策を実践するための課題とその解決策、国・自治体・事業者の役割などについて議論する。
セミナーの概要は次のとおり。
◆開催日時・場所
▽中国四国地域セミナー
○日時 2月25日(火)(各セミナーとも、13時30分~16時45分)
○場所 TKPガーデンシティ岡山 カンファレンスルーム4I
(岡山県岡山市北区中山下1-8-45 NTTクレド岡山ビル4階)
▽関東地域セミナー
○日時 2月27日(木)
○場所 フクラシア東京ステーション6A
(東京都千代田区大手町2-6-1 朝日生命大手町ビル6階)
▽九州・沖縄地域セミナー
○日時 3月2日(月)
○場所 TKP博多駅筑紫口ビジネスセンター301
(福岡県福岡市博多区博多駅中央街4-8 ユーコウビル3階)
◆主なプログラム(予定)
▽13時30分 開会
▽13時50分 基調講演「地域における気候変動適応策の実践に向けて」
東京都市大学環境学部教授 馬場健司
▽14時10分 話題提供
◎果樹の気候変動適応策の研究成果
【中国四国地域セミナー】
農研機構果樹茶業研究部門ブドウ・カキ研究領域主任研究員 杉浦裕義
【関東地域セミナーおよび九州・沖縄地域セミナー】
農研機構果樹茶業研究部門園地環境ユニット長 杉浦俊彦
◎熱帯果樹の栽培・普及に関する展望
JIRCAS熱帯・島嶼研究拠点主任研究員 緒方達志
◎自治体や民間事業者などにおける適応策の取り組み事例の紹介
◎影響評価のダウンスケールとその活用
みずほ情報総研(株)
▽15時45分 パネルディスカッション・グループディスカッション
◆参加可能人数と申し込み方法
▽参加可能人数 各会場60人程度(先着順)
▽申し込み方法 メールで、次の申し込み先に、
参加を希望する会場、氏名、連絡先(電話番号またはメールアドレス)、
勤務先所属団体名などを明記のうえ申し込む。
<Eメールアドレス> adapt-agri@mizuho-ir.co.jp
▽申し込み締切 2月14日(金)17時まで。定員になり次第締切。
多数の場合は1団体当たり出席者を1人とする場合がある。
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