遺伝子組換え生物の承認申請の4件で生物多様性影響評価 総合検討会を開催 農水省2020年3月9日
農林水産省と環境省は、遺伝子組換え生物の第一種使用規程の承認申請があった4件について学識経験者から意見を聴取するため、3月11日に「令和元年度 第3回生物多様性影響評価検討会総合検討会」を開催する。
日本での遺伝子組換え生物の栽培や飼育などを行うには、「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」(カルタヘナ法)に基づき、日本の野生動植物への"生物多様性影響"が生じるおそれがないか評価を行っている。
今回、農水省および環境省に対し申請があった4件の第一種使用規程について、昆虫分科会および農産物分科会で専門的な見地から検討を行った結果について、同検討会において、幅広い視点から総合的な検討を行うため、学識経験者から意見を聴取する※。
なお、この検討会は、これまで公開で行っていたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、ウェブ会議により開催する。
これまでの当検討会の議事概要については、農水省のWebサイトで見ることができる。また、今回の会議資料および議事概要も会議終了後に公開される。
(農水省Webサイト)
【生物多様性影響評価検討会】
検討会の概要は次のとおり。
▽日時 3月11日(水)13時30分~
▽会場 農林水産省農林水産技術会議委員室(東京都千代田区霞が関1-2-1)
▽議題 第一種使用規程の承認に係る申請書等の検討について
○高染色性絹糸生産カイコ(改変Fibroin H、Bombyx mori)(GCS500、中515号×GCS500、GCS508、中517号×GCS508)
○青色蛍光タンパク質含有絹糸生産カイコ(HC-Sirius、Bombyx mori)(GN13、GCS13、GN13×GCS13、GN13×MCS4、GN13×支146号、日137号×GCS13)
○チョウ目害虫抵抗性並びに除草剤アリルオキシアルカノエート系、グリホサート及びグルホシネート耐性ダイズ(改変cry1F,改変cry1Ac, 改変aad-12, 2mepsps, pat, Glycine max (L.) Merr.)(DAS81419×DAS44406, OECD UI:DAS-81419-2×DAS-44406-6)
○草剤グリホサート及び4-ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ阻害型除草剤耐性ワタ(2mepsps,hppdPfW336-1Pa,Gossypium hirsutum L.)(GHB811,OECD UI:BCS-GH811-4)
(※)<カルタヘナ法に規定する第一種使用規程について> カルタヘナ法では、遺伝子組換え生物の栽培や飼育などを行う者が、環境中への拡散を防止せずに栽培や飼育などを行う場合(第一種使用等)には、その栽培や飼育などに関する規程(第一種使用規程)を定め、これを農林水産省および環境省に申請し、承認を受ける必要があるとされている。第一種使用規程の承認申請があった場合には、農林水産省および環境省は、それらの遺伝子組換え生物を第一種使用規程に従って使用した場合の生物多様性影響に関し、専門の学識経験者から意見を聞く必要がある。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(148)-改正食料・農業・農村基本法(34)-2025年6月28日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(65)【防除学習帖】第304回2025年6月28日
-
農薬の正しい使い方(38)【今さら聞けない営農情報】第304回2025年6月28日
-
【特殊報】ウメにクビアカツヤカミキリによる被害 県内で初めて確認 三重県2025年6月27日
-
【サステナ防除のすすめ2025】連作障害"待った" 野菜の土壌消毒編(1)2025年6月27日
-
【サステナ防除のすすめ2025】連作障害"待った" 野菜の土壌消毒編(2)2025年6月27日
-
大人の食育を推進 官民連携食育プラットフォームが設立総会 農水省2025年6月27日
-
全農 備蓄米 出荷済み20万t超える 進度率7割2025年6月27日
-
食品ロス 国民1人当たり37kg 3万1800円損失 2023年度2025年6月27日
-
5月の米の家庭内消費、前年同月比で減少幅拡大 米価高騰が消費冷ます 米穀機構2025年6月27日
-
(441)「とんかつ」はなぜ各国で愛されているのか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年6月27日
-
【JA人事】JA松山市(愛媛県)阿部和孝組合長を再任(6月20日)2025年6月27日
-
【JA人事】JAめぐみの(岐阜県) 新組合長に渡邉健彦氏2025年6月27日
-
【JA人事】JA木曽(長野県)新組合長に亀子宗樹氏(5月29日)2025年6月27日
-
【JA人事】JAおちいまばり(愛媛県)渡部浩忠理事長を再任(6月25日)2025年6月27日
-
【JA人事】JA仙台(宮城県)藤澤和明組合長を再任2025年6月27日
-
果樹王国和歌山から旬を届ける「みのりみのるマルシェ」東京・大阪で開催 JA全農2025年6月27日
-
伊藤園と共同開発「ニッポンエール 栃木県産にっこり梨SODA」新発売 JA全農2025年6月27日
-
【役員人事】農協観光(7月1日付)2025年6月27日
-
【生乳需給で中酪要請】酪農9700戸割れ 家族経営支援に重点、離農高止まりに危機感2025年6月27日