水稲基幹3作業の作業受託料金下落傾向 全国農業会議所調査2020年3月31日
(一社)全国農業会議所は3月27日、「平成30年農作業料金・農業労賃に関する調査結果」を公表した。
この調査は、全国農業会議所が作成した調査票にもとづき、都道府県農業会議の指導のもと市町村農業委員会が行った。平成30年12月31日を調査時点、30年1月1日から12月31日までの1年間を調査対象期間としている。
調査結果の概要は次のとおり。
個人農家と生産組織の農作業受託料金
◆水稲の農作業受託料金(表1参照)
▽部分農作業受託料金
個人農家の部分農作業受託で「耕起から代かきまで」が1万5840円(増減率▲0.6%)、「機械田植」が8061円(同▲0.2%)、「機械刈取」は1万8353円(同▲0.1%)であった。
生産組織※では、「耕起から代かきまで」が1万7283円(同▲0.9%)、「機械田植」が8644円(同▲0.7%)、「機械刈取」は1万9459円(▲0.6%)であった。
(※)個人農家からなる生産組織、農業法人、農協など。
▽全面農作業受託料金
個人農家の水稲全面農作業受託料金のうち、「種籾・除草剤・肥料・農薬代込み」は9万1129円(増減率1.1%)、「種籾・除草剤・肥料・農薬代別」は6万7507円(同0.4%)であった。
生産組織では、「種籾・除草剤・肥料・農薬代込み」は9万2962円(同0.0%)、「種籾・除草剤・肥料・農薬代別」は6万9077円(同▲2.1%)であった。
農業臨時雇賃金(農産業一般・1日当たり支払総額)
◆農業臨時雇賃金(表2参照)
稲作、畑作、畜産などの全般にわたる農作業一般の農業臨時雇賃金のうち、熟練度ないし強度を求められる「専門作業」の1日あたり支払総額は「男」が9191円(増減率0.5%)、「女」が8222円(増減率1.0%)であった。
また、熟練度や強度を必要としない「一般・軽作業」は「男」が7317円(同1.0%)、「女」が7002円(同1.4%)であった。
◆農作業受託料金・農業臨時雇賃金等の標準(協定)
農作業受託料金・農業臨時雇賃金等の標準(協定)は、回答した地区の63.2%で定められている。定めている機関(複数回答)は、「市町村・農業委員会」が607(62%)で全体の過半数を占め、関係機関の中で最も多い。次いで「農協」が357(36%)、「生産組織等」が147(15%)となっている。
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