今年の5月は「母の月」-日本花き振興協議会2020年4月27日
新型コロナウイルス感染症の拡大にともなう緊急事態宣言によって、百貨店内の生花店をはじめ休業する店舗が相次ぎイベントも中止されていることから、花きの国内消費が大きく落ち込んでいる。このため日本花き振興協議会は花の消費拡大に向け、今年の5月は「母の月」をキャッチフレーズに業界全体で販売促進に取り組むことを決めた。
同振興協議会は生産、流通、小売まで業界9団体で構成されている。現在、生花店は安全に配慮しながら店と百貨店など商業施設の休業によって休業せざるを得ない店がある。
例年、母の日(5月第2日曜日、今年は5月10日)の数日前から当日にかけては店頭は混み合い、宅配便での受注も多く配送業者も多忙となる。そこで業界では店頭での「三密」を避け、配送業者へのフラワーギフトが集中することを避けることも考慮し、「母の日」を一日だけではなく、5月の1か月間を通じて「母の月」として感謝の気持ちを伝えようと呼びかけていくことにした。
同会によると、自宅で過ごす時間が増えるなか、花やグリーンを求める人は多く、個人消費は伸びる傾向にあるという。業界では「MAY is MOTHER'S MONTH」として店頭ポスターやSNSなどを通じてPRしていく。
5月の1か月に延長することで母の日定番のカーネーションに加え、5月中下旬に旬を迎える季節の切り花や鉢花をプレゼントすることができて贈る側も楽しみが増えるとしている。農林水産省も花いっぱいプロジェクトなどで後押しする。
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