担い手への農地集積率57.1%-2019年度農水省まとめ2020年6月30日
農林水産省は6月26日、農地バンク(農地中間管理機構)による担い手への農地集積状況を公表した。
農地バンクを創設した2014年以降、担い手への農地集積は徐々に進み、2019年度は前年より2.3万ha増加し、担い手への集積率は57.1%となった。
農地の転貸面積は2014年には2.4万haだったが、2019年には25.4万haとなった。2019年度は2.3万ha増え、そのうち農地バンクによる転貸面積は1.5万haとなっている。
農林水産省は2023年に担い手への農地集積率を8割とすることを目標としている。そのため農地集積・集約の加速化に向けて地域の未来の設計図である「人・農地プラン」の実質化に取組むことが求めれている。「実質化」とは、地域内の農業者の年代分布状況や後継者の有無などをアンケートで把握し、その結果を地図上に示していくなどの取組みだ。地図をもとに5年先、10年先に農地を誰に担ってもらうかを話し合っていく。農水省は農地の出し手の個人名までプランに記載することを求めていないが、農地の利用状況を地図化することで地域の共通課題が関係者で認識され話し合いが真剣になると見込む。同省は令和2年に全集落で人・農地プランの実質化への取り組みを行うことを目標としている。
農水省によればすでに実質化されている地区は1万8826地区で農地面積は180万ha。工程表を作成して実質化に取り組む地区が4万8790地区で農地面積は212万haとなっている。
農水省は今年度に集中的に推進し、実質化されたプランを核に担い手への農地の集積、集約化の具体化を順次進める方針だ。
重要な記事
最新の記事
-
新品種から商品開発まで 米の新規需要広げる挑戦 農研機構とグリコ栄養食品2025年5月1日
-
米の販売数量 前年比で86.3%で減少傾向 価格高騰の影響か 3月末2025年5月1日
-
春夏野菜の病害虫防除 気候変動見逃さず(1)耕種的防除を併用【サステナ防除のすすめ2025】2025年5月1日
-
春夏野菜の病害虫防除 気候変動見逃さず(2)農薬の残効顧慮も【サステナ防除のすすめ2025】2025年5月1日
-
備蓄米 小売業へ2592t販売 3月末の6倍 農水省2025年5月1日
-
イモ掘り、イモ拾いモ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第338回2025年5月1日
-
地元木材で「香りの授業」、広島県府中明郷学園で開催 セントマティック2025年5月1日
-
大分ハウスみかんの出荷が始まる 大分県柑橘販売強化対策協議会2025年5月1日
-
Webマガジン『街角のクリエイティブ』で尾道特集 尾道と、おのみち鮮魚店「尾道産 天然真鯛の炊き込みご飯」の魅力を発信 街クリ2025年5月1日
-
5月1日「新茶の日」に狭山茶の新芽を食べる「新茶ミルクカルボナーラ」 温泉道場2025年5月1日
-
「越後姫」食育出前授業を開催 JA全農にいがた2025年5月1日
-
日本の米育ち 平田牧場 三元豚の「まんまるポークナゲット」新登場 生活クラブ2025年5月1日
-
千葉県袖ケ浦市 令和7年度「田んぼの学校」と「農作業体験」実施2025年5月1日
-
次世代アグリ・フードテックを牽引 岩手・一関高専から初代「スーパーアグリクリエーター」誕生2025年5月1日
-
プロ農家が教える3日間 田植え体験希望者を募集福井県福井市2025年5月1日
-
フィリップ モリス ジャパンとRCF「あおもり三八農業未来プロジェクト」発足 農業振興を支援2025年5月1日
-
ビオラ「ピエナ」シリーズに2種の新色追加 サカタのタネ2025年5月1日
-
北限の茶処・新潟県村上市「新茶のお茶摘み体験」参加者募集2025年5月1日
-
「健康経営優良法人2025」初認定 全農ビジネスサポート2025年5月1日
-
「スポットワーク」活用 農業の担い手確保事業を開始 富山県2025年5月1日